クワガタ飼育を少し掘り下げて書かせていただきます。
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小型のヨーロッパミヤマ系を思わせるエラフスミヤマ。
アメリカ産のクワガタ・カブトって、種類的には少ない印象があります。
それでもミヤマは何種類かいて、その中では最大種なんですね。
因みにヨーロッパミヤマとは♀の形態が異なるので他種との類縁関係が
分からないとの記述があります。(ビークワ75号抜粋)



それでは飼育の話・・・書かせていただきます。
まず、種親なのですが昨年多数のエラフスミヤマを出品されている方から
ペアで購入(CBF5)。元々持っていたCBF1の♂と羽化時期が合っていたので
血の入れ替えを兼ねて、ペアにしました。
まず起き出しですが、ちょっと分かりずらい印象がありましたね。。
ボクの処は♂から起き出すパターンがミヤマによく見られます。
エラフスも同様だったけど、♂に対して♀はぼんやりしていた期間が
長かったように記憶しています。



活動を開始してからは、交尾もスムーズ メイトガードもするので
個体が性成熟さえしていればそんなに気を遣わなくていいミヤマでした。
種類によっては微妙な環境変化(主に温度の上昇)で、興奮する♂も
見受けられるので、エラフスはどちらかというと安心してみていられる
種類かもしれません^^)



産卵セット内容は、大ケース マットはヨーロッパミヤマ系と同じ配合です。
黒土は混ぜずに、マットのみのセットを組みました。一応転倒防止のために
ミズゴケをセット上部に敷きましたが、マット内に引き込むような行動は
見られませんでした。ただですね、置いた場所が悪かったのか?
セット上部のマットの状態は悪かったです。



セット期間は約2ヶ月半。数あるミヤマの産卵セットで一番初めに幼虫を
確認できたのはエラフスでした。♀が何度か上がってきたのは確認しています。

ここで、幼虫飼育のお話♪

幼虫飼育は温度こそミヤマ温度ですが、そんなに下げる必要はないと思います。
だいたい20℃近辺を維持できれば安心といったレベルです。
幼虫期間は1年~1年ちょっとで、前蛹 蛹の期間もそんなに長くないので
2年目に突入か?と、頭によぎった頃羽化してくるような感じでした。
だいたい♂♀同時期に羽化してきたので、ミヤマとしては頭数が少なくても
累代することに不安が少ない種類とも言えそうです。
マットに関しても、割と高栄養なマットを配合しても対応してくれているので
そんなに不安はありませんでした。



全般的な感想として、ミヤマを初めて飼育する方にお勧めで、
成虫の価格もミヤマの中ではお手頃ですし、成虫の活動時期を待ちながら
幼虫飼育を愉しむのもいいと思います。ただ、ボクの知る限りでは
ワイルドの入荷はほぼないので、飼育品の累代が進んでいることに
懸念される方もいらっしゃると思いますが、他種類でF8~からの個体でも
しっかり産んでくれるので、そんなに心配されなくても大丈夫かと思います。

いろいろなミヤマを飼育するようになってから、ミヤマならではの気配りは
必要だと理解し始めたのですが、エラフスはどちらかというとボク個人の
ノコ感覚で飼育できるミヤマという印象があります。成虫の♂サイズに関連して
幼虫飼育の容器サイズがスペースを取らないのも魅力の一つです♪






まずは背景から。幼虫で入手して飼育していたら
友人が当ブログの記事を読んでくれて、幼虫を持ってきてくださり
計10頭ほどで飼育をスタートさせました。うち、♀2頭が早めに羽化して
どうするものか?と、思案していたところ 幼虫を提供してくださった
友人から♂も提供していただき、今回の産卵セットが実現しました。
因みに残りの幼虫は現在 蛹です。



まず、起き出しですが ボクのところでは♂が先に起き出しました。
ゼリーの消費具合は、サイズからみてもそんなに多くはないです。
割と判り易い起き出しです。ある程度の種類を飼育していると
感覚的に分かる範囲でした。



2♀を随時 交尾させ(交尾欲は旺盛です。)、産卵セットに
移行するのですが、内容はミクラミヤマとヨーロッパミヤマのミックス的な
内容にしました。マットの配合はヨーロッパミヤマ寄りにして、随所に
産卵木の割りカスやミズゴケを混ぜ込んでいくという内容です。
マット配合を細かく書かせていただくと、ヨーロッパミヤマより
少々弱め・・・無添加系を多く混ぜています。ケースは大を使用しました。



産卵セットのセット期間は約3ヶ月。2セットのうち1セットのケース側面に
幼虫が見えてきたところで割り出しを考え始めました。幼虫飼育を行いながら
産卵セットの状況を見れるというなんとも至福な時を過ごしています。
(コロナの影響で時間があったのも手伝っています。。。)

ここで少し、幼虫飼育のことを♪

幼虫は初2令あたりで入手しています。3令に加齢するのは他のミヤマと
同様です。そこから長くなります。大きく育った♂幼虫は1400に入れてみました。
交換はだいたい4ヶ月から半年と、マットの劣化状況で個体ごとに交換しています。
マットの詰め具合は半分固め、上部は緩詰めです。どうしても緩く詰めた部分は
劣化が早くなりますから、その部分の劣化状態で交換していました。
だいたい3令になるまでのあいだに1回 3令になってから1回で、あとはマットの
劣化具合を見ながらです。2回交換している容器は少なかったと記憶しています。
気になる飼育期間ですが、3年はかからないけど、2年は越えます。
ただ温度耐性とかはあるほうだと思うので、神経を尖らせて飼育するような
ことはないと思いますし、聞いたところによるとだいたい2年で羽化するようなので
もしかしたら気が付かないだけで不備があったのかもしれません。



幼虫飼育のマットは、交換のたびにそれまで使用していたマットのいい部分と
無添加に近いマットに少しだけ高栄養のマットを混ぜ込んで使用しました。
産卵セットには少しだけ黒土も混ぜていますが(どちらかというと粘り気を
出すための混ぜ込みです。)、幼虫飼育で黒土は入れていません。

サイズの割には、幼虫期間が長いけどマットもヒメミヤマほど気にしなくていいし、
温度耐性の幅もあるラエトゥスミヤマ。
ここのところ幼虫期間が長い種類が多くなってきたので、そこも大いに影響しています。
個人的には上翅に色が付くミヤマという色めき立つ要素の多いミヤマなので、
これからも累代は続けていきたいと思っています。





カブトムシまで飼育種を広げてきました^^)
飼育種を限定するんじゃないの?という声が聞こえてきそうです。
でも・・でもですよ^^)使用するマットの種類は減っているんです。
売っているとついでに買ってしまうマットはありますが、今までほど
使用頻度は少なくなっています。



ミヤマ飼育を始めたときからカブトムシは視野に入れていたのですが、
なかなか触手が動かず(なんせ実物をみていませんからね。。)、
自分で羽化させても累代しようとか考えなかったのですが、ケンタウロスで
久しぶりに累代してみようと考えました^^)



この2種は産卵セットも似通っているし、飼育そのものがほぼ同じと
言っても過言ではないので、併用できるのですが・・・



この2種とは大きく逸脱します。
この画像の4種を繋げるのがミヤマだったりします。
産ませるときに少々温度に気は遣いますが^^)



種類数もそうですが、1種類当たりの飼育数をある程度必要とすると
スペースの問題も出てきますしね^^)同時にコストダウンを考えながら
飼育していくことは大事だったりします。そうすると併用や相関という言葉が
頭を駆け巡るようになるんですね♪



まるで飼育方法が違う種類もいるにはいます。
そこは少量だからと自分に言い聞かせて楽しんでいます♪



ただですね^^)今期以降 変な浮気心が芽生えなければ
ほとんど自己ブリードで賄えるので、ここが一番のコストダウンかも
しれません^^)






こちらは先日割り出したラエトゥスのセット。
昨日は気温が下がったこともあって、ミヤマのセットを一気に
割ってみました。



まずは一番音沙汰のない(なさそうな)ナンサー。
キノコが生えています。。。
結果・・・・撃沈。。。。。これ、かなり悲しい。。
けっこう潜航跡が見られたので大丈夫かと思っていただけに
残念です。



気を取り直して次♪ ラエトゥス2セット目。
こちらは幼虫が見えているので、何頭採れるか?ですが・・・



いましたいました^^)
ケース真ん中ぐらいまでマットが固くなっていました。
しかし・・・マットも劣化が進むと手触りがスポンジのようです。



ド初令は繭玉のように固くなった真ん中にいるんですが、
ある程度成長すると、ノコと一緒です♪ 
出てきた数は、すでに出品しているのでご想像の通りです♡
一応自分の分と♂を提供してくださった方の分 ご予約済みと併せて
約半分は動かせない状態です。



気をよくしてお次も行きます^^)これはマット上面の状態が、かなり悪いです。
すでに幼虫は見えているので、何頭採れるか・・・なんですが、
もしかしたらケース底面に見えているだけ。。なんてこともあり得ます。



そうはならなかったの図♡ でもラエトゥスには遠く及びませんでした。
あっ!割り出したのはエラフスです^^)こちらもすでに出品済みです。
すでにご入札もいただいておりますが、♂♀判定が難しいド初令も
多数いるので、今後の販売・出品は未定です。



もう一セットほど割れる時間はあったのですが、手持ちのプリンカップの数が
底をついたのでここまでで終了。ラエトゥスもエラフスも血の入れ替えを
しているので安心の個体です。ミヤマ繋がりではルニフェルも幼虫が見えて
いるのですが、♀も生きていて再び潜ったことを確認したので、割り出しは
次回にすることにしました。これで大ケースが4つ空いたので、
いよいよミシュミ・アマミミヤマの産卵に頭を切り替えます。









台風の後に台風。。。嫌ですね。。
午前中は強く雨が降り、そのあと晴天かと思いきや
風が強く、カブ号を走らせるのも難儀するくらいでした。。
そんな中、割り出しを敢行いたします^^)



どれからにしようか迷ったのですが、まずはウォレスから割り出しました。



小ケースで30頭(^^♪ まずまずの出だしです。
このあと いつもでしたら同種を割り出すのですが、
プリンカップの数を考え、ミヤマに切り替えます。



まずはゲアン。セットの日数を考えるとあとでも良かったのですが
♀がマット上で★。あと、産卵セットの状態から考えて先に割り出しました。



ポロポロと落ちてきました。卵座は作っても柔らかいようです。



卵も2つほど回収しました。ゲアンはあまり産まないと聞いていましたが
何とか二桁に到達したので良かったです。材の割りカスを齧り、フレーク状に
していたのが印象的でした。



お次はラエトゥス。まずは産卵セットの上面の状態をご覧ください。
かなり弄っていますね^^)



ゲアンとは対照的にしっかり卵座が構成されていました。
ネブトの繭玉ぐらいありましたよ♪
ミズゴケも交えて卵座を作っている印象です。



底面黒土固詰め部分には産んでいませんでしたが、その上のマット+黒土
部分からは多数の幼虫が得られました。卵座を作っている部分とそうでない
部分の2極に分かれたのは意外です。状況に応じて産み分けていますね。

ラエトゥスまで割り出してプリンカップの在庫が尽きたので
プリンカップの買い出しに行って、本日は終了です。
ラエトゥスはもう1セット(しかもケース側面から幼虫が見えている。)
あるので、ちょっとビビっていますね^^)
今週中にノコ各種 ミヤマ各種の産卵セットを割り出していきます。
割り出しが終わるといよいよ秋の産卵セットが始まります♡


material by:=ポカポカ色=