クワガタ飼育を少し掘り下げて書かせていただきます。
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ミヤマクワガタは累代を継続していても、次世代の新成虫と
顔を合わせるのはけっこう先のコトだったりします^^)
1年で羽化してくる個体もいますが、だいたい2年・・・
まぁ種類によってはそれ以上かかる場合もありますが、
産卵セットを組んで幼虫を得てから成虫にするまで、
それなりの時間が必要です。



8月22日羽化のラエトゥス。(表示は8月20日~24日羽化)
ラエトゥスは1年1化の♂が羽化しているので、そんなに期間は
空いていませんけど^^)ヒサシブリのご対面となります。



マット交換を1回 端折ったので小振りだし細身です。
2年前の個体のほうが脚が太かった気がしますが、思い込みかも
しれません^^)



ラエトゥスの飼育については、産卵時の温度帯は他のミヤマと同じだし、
幼虫飼育もそうです。ただ、容器サイズについては♂も♀も1400に入れています。
そんなに大きな容器でなくてもいいような気もしますが、1400のほうが
安心なのでそうしています。因みに他の小型種の部類に入るミヤマも同様です。
マットも他のミヤマとそう変えていませんし、むしろ少し高栄養なくらいです。
ようやく2年の時を経て羽化してきたラエトゥスミヤマ♪
なんかいつもいるミヤマとなりそうです♡






最近 当ブログにほとんど登場はしていませんが
飼育はしています^^)ミクラミヤマ(神津島産)♪
♂が2頭 羽化していたのでご紹介です♡



1頭は取り出すのが早かったです。。
まだ腹が納まりきっていませんでした。



この子は大丈夫です。しかし・・・小さく羽化してくれました^^)



ミクラミヤマは伊豆諸島は御蔵島と神津島のみに
生息するクワガタで、現在は両島とも採集禁止です。



コチラが腹が納まっていなかった個体。
どちらも遜色なく小さいです(^^♪
ミクラミヤマは温度が高いと動きだしてしまうので
画像を撮った後、ワインセラーに入ってもらいます。
♀が羽化するのか?もしくは調達できるかで、来年ブリードするか
決めようと思っています。そのためにもワインセラーに入れて
しっかり寝てもらいます。



これは撮ったときの光の加減でこぉ映っています。
ミクラミヤマはヤフオクに出せないので、♀の調達は友人知人に
当たるしかないのですね。。ショップ様で単品販売はあまり見かけません。。



飼育に関しては、個体をしっかり休眠させてからです。
活動開始の合図は判り易いので、交尾云々はそんなに難しくは
ありません^^)産卵セットは一工夫必要ですが、当たれば30~
産んでくれますし、ボクは2年かかってしまいますが、だいたい1年で羽化して
くれるみたいです。サイズ差も1年と2年で大差ないようです。
あと特筆すべきは幼虫の飼育温度で、そーんなに低くする必要はないんですね♪
容器サイズも500ぐらいで大丈夫ですし、交換回数もそんなに多くありません。
なので産ませることができれば、累代は比較的 肩の力を抜いて楽しめると
思います^^)


国産ミヤマの羽化が始まっています。



画像と同じくらいのサイズが2頭。小型が1頭。
どちらも2年1化の個体となります。
形状的には満足なんですが、サイズがね・・・
どうしても大台に乗ってくれません。。



あと耳状突起の幅が狭いです。。アゴの伸びは
申し分ありませんが・・・^^)
やっぱり途中 放置気味にしたのがよろしくなかったのかなぁ。。。



マルバネなどもそうなんですが、マットの劣化等々があまり見られない場合
ある程度放置状態のほうが結果がいい時もあるので、この辺りは迷うトコロ
ではありますが、ミヤマに関しては少しノコ寄りの飼育のほうがいいのかも
しれませんね。。



国産ミヤマの飼育はどちらかと云うとイズミヤマや離島産に傾倒気味です。
宮崎県や北海道といった大型個体が採集される産地の飼育は縮小傾向です。
ただなぁ、、もう少し大型個体を羽化させてみたいです^^)
ボクの場合 飼育種を国産と外産に分ける傾向がありますが、ことミヤマに
関しては一括りに考えています。飼育環境やマット銘柄が他の種類と比べて
同様に飼育できることがその理由なんですが、(種類ごと細かくは見ています。)
少々見直しが必要なのかもしれません。。


国産の所謂 ミヤマクワガタは2亜種で構成されていて、
(ミクラミヤマとアマミミヤマは別種のミヤマです。)
ミヤマとイズミヤマに分類されます。北海道 本州 四国 九州に
生息するミヤマと同種とされている離島のミヤマワイルドがウチにいるので
イズミヤマの飼育個体と比較してみようと思います。



左 中甑島産ミヤマ 右 イズミヤマ利島産です。
サイズが顕著に違わないので比較しやすいかもしれません^^)



そんなに違わないんぢゃ?とも取れますが、右のイズミヤマは
上翅腹部付近のカーヴが一度外側に向いてからお尻に向けて
カーヴしていきます。それ故少々丸っこい印象を与えます。
あと耳状突起の発達の仕方が中甑島産のほうが発達しています。
サイズ的には中甑島産のほうが大きいけど、イズミヤマは中甑島産の
個体と同サイズでも画像と同じような出っ張りになる個体が多いです。



コチラ側からのほうが上翅の形状違いが判り易いです。
中甑島産のほうがスッキリ映ります。アゴの内歯の発達具合は
イズミヤマのほうが発達しているように感じますが、大型個体でも
このままサイズアップするようなイメージです。対して中甑島産は
大型になってくると本州その他の産地と同様の形状になってきます。
※イズミヤマはフジ型しかでないことを記述しておきます。
あと前脚がね、イズミヤマは他の脚とのバランスから長いように感じますが
これについては特徴の記載がないので、個体差なのかもしれません。



裏から見たトコロ。どちらの個体も前脚は長いけど中甑島産は
中脚もそれなりなんですね^^)対してイズミヤマは前脚のみ突出して
長いような気がするのはボクだけでしょうか?これは個体数を見て見ないこと
には何とも言えません。ミヤマの特徴の一つでもある脚のイエローバンドですが
(黒島産のイエローバンドは有名です。)、タイセツもそうですがケイセツまで
及ぶ個体がいるのは島モノミヤマによく見られる傾向です。
イズミヤマもご多分に漏れず、イエローバンドがケイセツにまで及ぶ個体を
見ることができます。



今回 この2個体を見比べて意外に思ったのは前胸側淵のラインが
違うことです。中甑島産は頭部から上翅にかけて末広がりになっていくのに
対して、イズミヤマは丸っこいカーヴを描きます。これも個体差なのか?は
数を見る必要があります。



中甑島産ミヤマはボクの知る限りでは2016年が初記載と記憶しています。
それ以降 標本を見かけているので、数回の入荷はあったのかもしれませんが
活きた状態で野外品が入荷するのは、随分久しぶりだと認識しています。
飼育ですとね^^)70台を見たことがあります。耳状突起が横に張り出さないので
少々 華奢な印象もありましたが迫力満点でした(^^♪ 因みにイズミヤマは
そこまで大きくなりません。(☚飼育レコード未確認です。)



イズミヤマは伊豆諸島(大島 利島 新島 神津島 三宅島)に分布しています。
伊豆大島から最大個体が得られていますね^^)利島 新島は60以上は採れて
いないようです。飼育ではどちらの島でも60以上は出てきます。
自己採集ですと伊豆大島で野外個体を見ていますが、50ちょっと超えた
個体を採集できるとその時は終始その話題になっていたりします。
今年の8月上旬に友人が利島に渡り、やはり50以上の個体を採集しています。
ウチにいるイズミヤマは大島 利島 新島の3島で、実はコンプリートを
狙っていますが、神津島産はほぼ手に入らない(☚採集禁止です。)のと
伊豆諸島も採集の規制が強まっていますからね。。今持っている個体を
大事に累代するのが先決かと思われます。



どちらにしても希少な国産ミヤマであることは変わりないので
入手できただけ御の字なのかもしれませんね^^)
最後に国産クワガタに精通されている先輩と話していたのですが、島に特化した
産地と北海道・本州・九州産に酷似した個体が得られる産地があるよね?と
盛り上がったことがあることをお伝えしておきます(^^♪




午前中に書かせていただいた通り、ミヤマ各種の割り出しを
行ないました。セリケウス(オオバヤシ)ブリード品とナンサー
ヴェムケンの割り出しです♪



いるにはいたんですが・・・



自分の飼育分程度でした。。ヴェムケンなどは予約が入っていますが
要相談となりそうです。。



まぁ♀が★になってしまったセットはともかく
(ご存命のセットもありました♪)、こりゃセット期間を長くしないと
いけないのかな?という節もあり、ワイルドの割り出しは後日としました。



まぁしゃーないと言ってしまえばそれまでなんですけど、ちょっと課題が
残った割り出しでしたね。。



国産は新島産のイズミヤマの幼虫が見えていたんですけど
♀がケース側面を移動しようとしていたのも見えたので
割り出しはグッとガマン(^^♪ 利島産は7月中旬ぐらいのセットインなので
割出すには早すぎます。中甑島産もいい具合に坑道を掘っているので
たぶん大丈夫かと思います。今年のミヤマブリードもいよいよ佳境に
入りました♪


material by:=ポカポカ色=