クワガタ飼育を少し掘り下げて書かせていただきます。
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だいたい6月ごろセットを組んで2ヶ月ほどすると、
上手くいっているセットはケース側面や底面から幼虫が見えてきます。
7月~8月のミヤマにとっては天敵に近い暑さを凌いで、なんとか割り出しまで
持っていくことになります。ミヤマで側面・底面から幼虫が複数見えている場合、
とんでもない数の幼虫が出てくることがあります。ミヤマの場合は卵で取り出しても
孵化率はそんなに悪いわけではないので、自分が飼育したい数の卵ないし初令幼虫が
得られたら、再セットをしないという手もあります^^)



卵での管理はボクはそんなに得意ではないので、少しだけ書かせていただきます。
産卵セットを割り出すとき、卵や幼虫付近のマットを一緒に入れると
いいような印象を持っています。あと、温度も産卵セットを置いた場所
付近に置いておいた方がいいような気がします。



卵は120㏄ぐらいのプリンカップに複数入れて大丈夫です。
孵化したら随時 プリンカップないし800クリアボトルに入れていきます。
このときのマットですが、産卵セットと同じマットを産卵セットに使用して
使えそうな部分と混ぜて使っています。ボクの場合 販売も視野に入れるので
全頭 プリンカップに入れて配送に耐えられるようになったと判断したら
出品しています。



卵で取り出さないで、ある程度の期間 産卵セットを置いてから
割出す場合。先ほどの幼虫が見えてきた処で割り出すと、様々なステージの
幼虫が出てきます。ド初令~2令まで出てくるので、大きい個体は♂♀判定をして
♂はいきなり1400に入れてしまうこともあります。♀はだいたい800に入れます。
初令や販売予定とする個体はプリンカップに入れますが、第1回目の出品は極力
割出したその日のうちに出品することが多いです。



プリンカップに入れた個体も徐々に大きな容器に移し替えていきます。
ここでだいたいの飼育数なども決めていくといいと思います。
さて、国産ミヤマの飼育(ミヤマ・イズミヤマ)もここまでくると
少し次の交換まであいだが空きます。ここで新たに増種するか?
自己ブリード個体を大事に飼育するかの分かれ目でもあります^^)




この時期のオタノシミと言えば、自己ブリードが云々と云うのも
そうですが、増種もオタノシミの一つです。



デンティクルスゲンシミヤマもそうですが、他パニーミヤマ ケルブス ドン
チェンミヤマ セリケウス(オオバヤシ)(※オオバヤシは自己ブリード分
に加えて補強しています。)など、今まで見たこともなかったような種類を
増種しました。併せて今期ブリードに成功した種類が加わって、賑やかな印象
が(個人的に♡)あるムシベヤとなっています(^^♪



まず羽化して(補強も兼ねて)来年ブリードを決定した種類から
お伝えしていこうと思います。画像のラエトゥスは友人から♀を
いただき、来年のブリードは決定!他にメアレー ルニフェル
タイワン テトラオドンなどもブリードできるようになっています。



国産もイズミヤマ(伊豆大島産)とミヤマ(黒島産)ミクラミヤマ(神津島)
の3種・・・こぉ数えると外産と併せても通年と比べると少ないように
感じますが^^)ミヤマの場合 今年羽化がまだ残っているのと、今年
ブリードを成功させた種類が入り混じるので、今の段階ではこのくらいに
しといたほうがいいんですね^^)ワイルドが入荷することも想定内に
入っています。



今年ブリードに成功した種類も羅列しておきます。
イズミヤマ(利島 新島)ミヤマ(中甑島)プラネット ヘルマン
ヴェムケン マラッツィ クラーツ ナンサー フライ(タイ) 
セリケウス(オオバヤシ)アクベシアヌス エラフス ロンド・・・
まだいるかもしれませんが(確認しておきます。)だいたいこんな感じ^^)
中には一桁の種類もいますから補強も少し考えています。



最後にこれから羽化してくる種類と現在産卵セット中の種類を(^^♪
これから羽化してくる種類・・・ランミヤマ ヴェムケン ルニフェル
メアレー タイワン ユダイクス。
現在産卵セット中の種類・・・デンティクルスゲンシミヤマ アマミミヤマ
ミシュミミヤマ。今年の産卵セットはこれで最後になると思いますが、この
季節を跨いで産卵セットを組むことができるのはブリーダーとしては
嬉しい限りです♪ もちろんミヤマだけではないですけど、上手くやっていきたい
と、思います♪




さて、続編です。産卵セットの前にペアリングを
してもらわないといけません^^)
♂♀が同時期に起きてくれればそんなに問題なく交尾はしてくれますが
どちらかがまだな場合、少々観察が必要となります。どちらかというと
交尾欲は旺盛なので、コトは早めに済むのですが^^)そうでないときは
♀は逃げるし、♂は♀に興味を示しません。そのような場合は仕切り直します。
あとゼリーの減り具合は一つの目安になるので、よく見ておくと
良いと思います。問題は交尾後、メイトガードをしているうちはいいのですが
♂と♀が離れてから♀が徘徊し出したりすると、♂が興奮して♀を攻撃することが
あります。狭いケースに長時間入れたり(それでもノコより短いですが)、
温度の急激な変化やケース内の蒸れでも同様のことが観察できています。



無事 交尾を確認でき、産卵セットを組むところまできました^^)
ボクはペアリング中に産卵セットを組むことが多いです。
産卵セットは外で組むので、組んでから数日~1週間ほど
室内に置いて、産卵セット内の温度を室内温度と同程度になるように
しておきます。国産ミヤマの産卵セットを組む時期は気温がかなり上がって
いるので、これはかなり効果的です♪



産卵セットの内容ですが、ケースは中か大を使用し、マットはカブトマット+
Nマットの配合で産ませています。マットについてはミヤマが産むマットなら
なんでもいいと思っていますが、ボクは他の種類のエサや産卵セットも
考慮に入れる(汎用性を重視)のでそうしています。



産卵セットの組み方ですが、国産ミヤマの場合は底5センチ~10センチ
ぐらいまで固く詰めて、徐々に詰め方を緩くしています。だいたい3~4段階
詰め方を変えて完成させます。深さは必要なのでケースの口までマットを
入れています。材やミズゴケなどは入れませんが、これはお好みで構わない
と思います^^)



交尾済みの♀は温度とマットが適切であれば、30分もたたずに潜ってくれます。
そのまま潜りっぱなしの個体もいれば、何度も上に上がっては潜る個体もいます。
ただ温度が適切でないと、上がってきて上で暴れ、そのまま★。。。なんて
個体もいますから、定期的に様子を観察してもいいと思います。
ボクはほとんど卵で取り出さないので、このまま2ヶ月半~4ヶ月ほど
放置します。今年は猛暑ということもあって、一時的に室温が急激に上がったのか?
産んではくれましたが、爆産という種類は6月までに産卵セットを組んだ種類に
偏ってしまいました。逆にイズミヤマはボクが産卵セットを組む後半に組んだので
ある程度の数を獲得することができました。さてさて、長くなっています。
割り出しと幼虫飼育は次回となります(^^♪






最近 イズミヤマの出品させていただいているのが起因しているのか?
具体的にイズミヤマの飼育についてお問い合わせがございますので
書かせていただこうと思います。以前 書かせていただいた内容と
異なる部分もございますが、ソコはワタクシも進化しているという(?)
ことでご了承いただければありがたく存じます^^)
イズミヤマと本州・九州・北海道産のミヤマの飼育に大きな差異はございません。
併せて書かせていただきます。



お問い合わせのございました、最近飼育個体を入手された方に
合わせて書かせていただきますが、ご自分で羽化させた個体も同様です。
ご一緒にお楽しみいただければと思います。
まず、今年羽化の飼育個体は現在 休眠中です。乾燥に気を付けて
20℃以下の場所に置いてくだされば、そのまま寝てくれます。
定期的に乾燥や体液の放出などを確認していただければより安心です。
ボクは100均のタッパーに穴を2ヶ所空けてキッチンペーパーで管理して
いますが、成虫管理用マットとミズゴケなどで管理されている方も
いらっしゃいますので、ご自分に合った管理方法で構わないと思います。
ミヤマは全般的に体内時計がしっかりしているのか?ある程度 温度が
上がっても寝ていますが、ミヤマにとっての高温は生体に負担をかけることに
変わりはないので、適温で管理されたほうがよろしいかと存じます。



翌年の4月ぐらいから(その年の気温によって変動いたします。)起き出します。
キッチンペーパーをボロボロにするなど判り易い個体もいますが、あまり
変化がない個体もいます。♀は活動し出すとタッパーやプリンカップのフタを
こじ開けたり、穴を空けて脱走しようとするので分かりやすいけど、♂はいつまでも
寝ていたりします。分かりづらい時は成虫を飼育するケースに移して様子を
見てみます。このときひとつのケースに仕切りを入れて♂♀同じケースで管理すると
起き出している個体に促されるように、寝ている個体が起き出すことはあります^^)



先ほど4月ぐらいから起き出すと書かせていただきましたが、そのような観察例が
あったからで、目安としては本州・九州産のミヤマは6月ぐらいから、イズミヤマは
6月下旬~7月辺りが起き出す目安となります。北海道産は関東など産地より高い温度
の地域で飼育すると早めに起き出すことが多いです。産地の発生時期を調べておくと
それもひとつの目安となります。



さて、起き出してゼリーを舐めだしてくれました。本州・九州・北海道産
(以下本土ミヤマ)の個体はけっこう食欲旺盛です。しっかり完食してくれるので
ペアリングのタイミングが掴みやすいです。ノコのようにある程度の期間を
置かなくてもペアリングが可能な個体が多いので、その辺りは肩の力を抜いて
見ていられると思います。対してイズミヤマは舐めたり舐めなかったりという個体
が過去 何頭かいましたので、しっかり確認したほうがよろしいかと思います。
因みに♀への攻撃ですが、無いわけではありません。メイトガードはしますので
メイトガードから♀が離れたら♂♀を別にしたほうが事故は少なくなります。
♀への攻撃については環境悪化(温度が高くなる ♀がケース内を徘徊して興奮する)
など、何らかの原因がありますので、交尾後は別にしたほうがよろしいかと思います。

さて、長くなってしまったので産卵セットなどは後日書かせていただきます(^^♪






画像の順で見ていくとテトラオドンとケルブスが
今年最初の羽化なんですね?テトラオドンは大手町で、
ヨーロッパミヤマも完売なので、手許にいるのは
来年ブリード用のテトラオドンのみなのですが、9月の下旬辺りから
ちらほら外産ミヤマの♂が羽化しています。



メアレー。



ラエトゥス。



ルニフェル。



ケルブスとユダイクス。この2種は販売済みです。



タイワンミヤマ。このあとヴェムケンとランミヤマが羽化予定
(蛹がいます。)あとですね、小さく羽化させてしまったので
画像を撮っていないのですが、ゲアンミヤマが2ペアほど羽化しています。



今年はかなりの数を飼育しているエラフスミヤマの雄姿を♡
一昨年から昨年にかけて種類を絞ったこともあり、羽化してくる種類は
少ないけど、数は相当数(販売可能な数)羽化予定です。
国産と併せてもバラエティに富みませんが、飼育した全種 なんとか
新成虫を拝めそうです♡





material by:=ポカポカ色=