クワガタ飼育を少し掘り下げて書かせていただきます。
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新たに入手されたり、羽化させた方々にお送りいたします。
ご自分で羽化させた個体も入手された個体とほぼ同じです。
この時期に入手された方は今年羽化の新成虫だと思います。
羽化時期にして5月~8月の個体だと思いますが
ボクの表現方法ですと〇月△日羽化と〇月△日羽化確認では
羽化日が違います。〇月△日羽化確認のほうが羽化日は早いのです。
人工蛹室や容器側面や底面から蛹が見える場合は羽化日を
はっきり断定できますが、見えない場合は割り出し日を記載することに
しているので~羽化確認や~割り出しなどの記載があるときは
その日より早いと認識していただけるといいと思います。
(個体の状態がかなりしっかりしている場合はその旨を記載しています。)
ちなみにですが~確認(割り出し)個体のほうが起きだしは早いです。



入手された場合、配送時の庫内の温度上昇や揺れで暴れる個体も
多いので起きだしていると錯覚しやすいけど、この時点では
コントロールができます。保冷器具に入れたりすればそのまま休眠モードに
入ります。このときいきなり低い温度のところに入れるより徐々に低い温度帯
に入れてあげることができると事故は格段に減ります。
逆にそのまま起こしてブリードしたい場合。
暴れているところはほぼ同じだと思うので、まず個体を落ち着かせます。
成虫用のケースに成虫飼育のセットをしてキリフキを充分にして
落ち着くのを待ちます。寝る個体はそのまま潜って出てこなくなるので
成虫用マットを深めに入れてそのまま寝かせます。
(ここで無理をすると逆効果になりかねないので個体のしたいように
させてあげます。)起きだした個体は潜っても出てきて活動をし出すので
そうしたらゼリーの半切れを入れて2、3日様子を見ます。
ゼリーにカビが生えるようでしたら食べていない証拠なので
ゼリーを取り出してまた様子を見てください。
そのような行為を繰り返して、ゼリーを舐めているのを確認できたら
起きだしてきています。


よくゼリーを舐め始めておしっこを飛ばしたらペアリングOKと
言われますが、ちょっと早いです。ゼリーは数個食べきるぐらいの
状態まではペアリングは待ったほうがいいと思います。
ここで♀はそうなるけど♂が・・・なんてことがあると思います。
ボクは小ケースに仕切りを入れて♂♀分けて管理することが多いです。
そうすると起きだした個体に寝ている個体が反応するので
多少のずれはありますが、うまく起きてくれることが多いです。
このときの温度はクワガタによろしい温度の高めです。
使うケースや置いてある場所の風通しなども関係してくるので
数字では表さないですが、風通しが良いと常温でもなんとかなります。
直射日光だけは厳禁です^^)
今回はトカラノコに限定して書かせていただきましたが、他のノコも
ほぼ同様です。トカラノコは国産ノコの中では羽化してからの状況変化に
敏感な印象がありますのでトカラノコに特化した書き方をさせていただきました。




これ、菌糸で飼育したから色が濃くなるわけではないのですね^^)



菌糸で飼育しても明るい色は出ます。でもなぜ色が濃くなる個体も
出てきてしまうのか?というのがお題です。



よくノコには『熟成した菌糸瓶がよい』とされていますが
要はキノコ菌がオガを充分に食して分解が進んだオガがノコに
適しているということなんですね^^)
ここでいう熟成された菌糸瓶とは2次発菌した瓶をさらに時間を置いて
オガをキノコ菌に充分食させた瓶ということなんです。

この瓶に関して別の視点から見ると『劣化が始まった瓶』とも
取れるんですね^^)



で、お題なのですが、まず菌糸が混じった(絡めた?)オガを
幼虫が食すと瓶内の温度が上がるようです。これについては
そんなに影響が出ないのですが、食い尽くさせてしまうと
幼虫の糞が再発酵や他諸々の嫌気発酵などなどの理由から瓶内の温度が
上昇するようです。これが影響が大きいのかな?と、思います。



かつて自己最大サイズを出したとき、2本目まではオオクワ飼育よろしく
で容器の3分の2が茶色くなったら交換していました。3本目で蛹化して
(それも入れ替えてすぐのようです。)そのまま羽化まで持っていきましたが
室温がかなり下がった状態でしたので綺麗なオレンジ色で大型個体を
羽化させることができました。

最期にまとめますと、菌糸で飼育しても温度が上昇しなければ
色は濃くならない(んじゃないか?)というお話でした♪




トカラノコの明るいオレンジは人為的に出すことができるのか?
というお題^^)



実は絶対にこぉとは言い切れないので今まで書かないでいたのですが
出品個体の項で少し書いてしまったので個人的な見解として書きます。
あくまでも個人的な見解なので参考程度にお留めください♪



まず箇条書きしますね^^)
・別系統で交尾・採卵
・温度
・蛹室の湿度
この3つを気にしています。
併せて型なのですが、
・遺伝
・栄養摂取の流れ
・温度
型と色はリンクする部分もあれば真反対な部分もあるので
難しいところです。ここに大型化を付け加えますと
血統も絡んでくるのでさらにややこしくなりますね^^)



これ・・・やっぱりすごく長くなるので細かくパーツに分けて
別記事で書きますね^^)色に関して少し書いときますと
血の入れ替えで明るい色は出てきます。なので別系統の♂♀ペア
(なかなかそこまで記載して販売されている個体は少ないです。)
は次世代では有効だと思います。あとこないだの記事で菌糸で飼育すると
色が濃くなる云々なんですが、これは温度が絡みます。
ということで次回、いつになるか分かりませんが続編・・・
書かせていただきます♪




現在出品中のトカラノコ(中之島産)ですが
CBF3個体同士を別系統で交尾させて羽化させた個体を
出品させていただいております。
今年は3系統の同産地トカラノコを同時期に飼育していて
出品させていただく個体の累代表記は
・CBF1
・CBF3
・♂♀別表記の3種類となります。

実はCBF2という個体もいるのですが、こちらは頭数が少ないので
ほぼ出てこないと思っていてください。



昨年出品の♀単から裏面の画像も載せています。
今年からは♂♀とも載せさせていただきます。後胸の色で
判断される方もいらっしゃるようなので載せるようにしています。



CBF1とCBF3の累代以外での違いですが、CBF3は昨年入手のCBF2からの
累代で全個体菌糸で飼育しています。なので、♀が全体的に大きめ
♂の色が濃くなっています。(これについての見解は別記事で詳しく)
対するCBF1は自己ブリードのCBF3同士の掛け合わせです。
自己ブリード分に関しては、♂は菌糸 ♀はマット飼育となり、
♂は一部最終の瓶をマットにしている個体もあります。
これは意図的ではなく、菌糸の劣化が著しく支障をきたすと判断したためで
個体の色や型に影響が出るのでは?ということではないです。
(実際のところ交換タイミングによっては影響が出ます。)



出品に際してですが、開始価格を高めに設定する個体の
第1条件は♂のサイズ 次に色目 あとトリオ出品などです。
♂のサイズが同様の大きさの場合、色が明るい個体のほうが
開始価格は若干高めに設定されます。
ここで狙い目は♂♀別系統のペアはお勧めです♪
あとですね。。これはボクの見解なので参考程度にしていただきたいけど
全てが全て血統ではないということをお伝えしておきます。
今回出品した個体から徐々に出品も増えていくと思います。
よろしくお願いいたします。



これ・・・番外編です。



トカラノコ黒化型。こんなに黒い個体を出したのは初めてです。



アゴ 頭 前胸 脚・・・まっ黒です!!



ちなみにですね、ここで黒化型の説明をさせていただきますと
実は出てくるパーセンテージは非常に低いのです。
トカラノコは採集禁止となってから随分な年月が経過して
飼育個体しか市場に出ませんが、それゆえ血が濃くなっている系統も
あり、その個体はオレンジ色が暗褐色に近い色向きになってしまいます。
血の入れ替えや管理の仕方でオレンジを維持していくことになるんですが
それでも暗いオレンジに(というか柑橘系の中で濃い色・・・茶に近くなる)
なってしまうのですが、この黒化型というのはそれとは全く違うんです。



上翅に残る暗褐色の残像。上翅の合わせと淵にはしっかりとした黒。
それよりも脚がまっ黒なんですね。
残念ながらボクがトカラオレンジプロジェクトと銘打ったときの系統からでは
ありません。昨年 別系統を入手して血の入れ替えを目論んだのですが
とりあえず同系統でブリードした系統から出た個体です。



明るいオレンジが出る個体を追及しているトカラオレンジプロジェクトで
少々矛盾を感じるかもしれませんが、標本の世界では黒化型のほうが
高値で取引されます。それだけ数が少ないんですね^^)



腹部に暗褐色が残ります。でも後胸や脚はまっ黒です。
決して短くないトカラノコ飼育の中で今までも黒化型はいくつか
出てきましたが(と言っても一桁です。)、こんなに黒い個体を
見たのは初めてです。たしか同系統で黒い♀もいたので
次世代でどうなるのか試してみます。


material by:=ポカポカ色=