クワガタ飼育を少し掘り下げて書かせていただきます。
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当ブログでは国産ノコを始めとする
国産クワガタの人気種(普通種)を中心に
展開させていただいています。
国産種の一部を除いて、一般的には
茶色とか黒のイメージが強く、実物の色の
バラエティさに驚くこと暫しなのですが・・・



ただ外産に比べると派手さがないというか、
色の変異の幅が狭いといいますか?
ひとめ見て分かりずらいというところがあります。
まぁ、国産クワ好きの方は、その繊細さや控えめな部分に
魅了されていると思うので、好みの違いと言えば
それまでなんだと思うのですが・・・




パッと見、暗褐色の個体群の中からより赤い個体→
発色のいい個体を見極めていく、飼育では
なるべく多くそのような個体を孵したいという
願望は少なからずあると思います。

その中で血統(遺伝)というのは、最も有効な手段の
ひとつで尊重すべきだと思います。
でもトカラノコのようにインライン(同血統)で累代を
続けて行くと色が濃くなってくる種類も存在します。
そこで飼育技術的な側面で赤味の強い個体や発色の
いい個体を孵すことができないか?と考えてみました。

一昨年あたりから『トカラオレンジプロジェクト』と
銘打ってトカラノコの発色のいい個体を孵そうとしていて
少し気がついた点がありましたので書いてみます。



これ・・・上翅だけの限定になってまうことを
ご了承ください。あとサンプル数がまだ少ないので
絶対にそぉなると思わないでいただけると幸いです。

羽化時の蛹室の温度・湿度を下げる。

どぉやってやんのよ?それ・・・と、
思うかもしれませんが、蛹化用に用意したビンに入れる
マットを変える。人工蛹室の水分を変える。
羽化直後取り出した個体を管理するときの水分を変える。
この3つでなんとかなります。
実はマットが足りなくなり、変えないよりはいいかと
微粒子無添加のマットを蛹化用に使ったのですが
幼虫サイズも大きかったことも手伝って蛹の期間が
長かったのです。そのあいだにマットがいい具合に乾燥
してきて温度帯の低いところに置いたところ
キレイなトカラオレンジで孵ってくれました。
また人工蛹室にヒラタの蛹を入れようと用意していたら
トカラノコのほうが急を要し、急遽ヒラタ用の人工蛹室に
トカラノコの蛹を入れたところ、これもきれいなオレンジに。
羽化直後、まだ上翅が少し色づいたころに取り出して
しまい、数をこなさなければならなかったとき
キッチンパーパーに加湿する量が少なかったことがあったのです。
そのときの個体もきれいなオレンジ色で固定してくれました。
この3つの共通点は加水が少ないことと温度が低いことです。
アゴや頭部、胸部の発色は遺伝や血の濃さが大きく影響が
出ると推察しますが上翅は飼育技術で少し操作ができるのかな?
と、感じたので書いてみました。





ボク自身は、ブリードして幼虫を得るので
購入しないかというと意外とそうではありません。

先日のミクラミヤマもそうですが、
あまり生体の特徴や素性が自分で理解が乏しい場合
幼虫購入はよくします。このような場合は質問事項を
予め考えておくといいと思いますよ^^)
エサは?温度は?幼虫期間は?交換頻度は?
容器の大きさは?と、この5項目ぐらいを聞いて
自分で飼育できるか判断して購入しています。



野外品で産卵にクセ(というか産まない、産みにくい
当たり外れがある。。。)のある種類も幼虫購入するときも
あります。ネブトなんかはね、幼虫がだいたい5頭ぐらい
まとめてひとつのカップに入って売っているので
持ち運びもラクですしね^^)幼虫で購入して
自分のトコで羽化させた個体は環境馴れがいいように感じるので
羽化後~産卵までの運びにあまり気を使わなくて済むのも
嬉しいトコロですしね^^)



最近はあまりやりませんけど多産種を
幼虫購入していたことがありました。
成虫は欲しいけど、ブリードして増えちゃっても
困るときなんかは幼虫で購入して、羽化させて
ブリードはあとで考える・・・なんてこともしてましたよ^^)
今でこそ、販売させていただいていますが
やっぱり産みすぎちゃって
やり場に困ることもありましたからね。。。
あと飼育していると好みとは裏腹に得手不得手が出ますよね?
これが分かってきたら得意な種類の高額種なんかを
幼虫購入することもアリだと思います。
外産ノコは現在少数しか飼育していませんけど
一時、有名ドコの外産ノコが多数いて、そのときは
初上陸ものなどは高額だったので幼虫から・・・
なんてことも多かったです^^)

今はシーズン真っ只中ですが、もう少しすると
幼虫もいろいろ出てきます。
欲しいけど予算オーバーで、、とか
先を越されてしまった。。。など^^)
幼虫を狙ってみるのもアリかもしれませんよ♪





ふぅ~。。やっと月末処理が終わりました^^)
これがカンタンだと困るし、多いとタイヘンだしの
困ったものです。



さて、今期はミヤマを飼育している関係上
産卵セットに黒土を用いていますが
果して有効なのか?



ミヤマの場合は、マットが高栄養すぎて
中和する意味合いもありますね^^)



それではノコは?



どちらかというと分量を増やす意味合いもあるのかな?
とも思ったのですが、保湿のほうに
軍配があがるかな?というカンジです。
実際のところ黒土部分(産卵セット底部分)に産むことは
多く、卵に必要な水分を確保するためなのかな?
という印象です。ノコは産卵できると♀が判断した
堅い部分に卵を最初に産む傾向があるので、ケース底や
側面というのは産卵セット内では堅い部分に相当します。
なので、マットのみでも黒土+マットでもあまり変わらないかと
思っていたのですが、産んでから黒土部分に産んだ卵のほうが
あきらかに膨らむ時間が短いので、保湿もしくは保湿&通気を
確保するために黒土は有効かと思います。

あと産地によっては菌糸はおろかマットでも発育に支障が出る
個体がいるので、このような個体(産地)のノコの
幼虫飼育にはどぉなるのか?と、ちょっと興味があります。

自然下では必ずといっていいほど存在しますからね^^)
もしかしたらいろいろ使えるかもしれません。


今日、ひとつだけ割り出しをしたのですが
幼虫が7頭。2令初期で♂♀判別が辛うじて可能でした。
4♂3♀。



これ、成功か失敗か?どっちだと思います?^^)

個人的には成功なんです。



モノは伯方島産本土ヒラタなのですが
伯方島以外に大三島と佐島がいるんですね。

この3島はしまなみ街道で繋がっていて
(佐島は繋がっていないか?)
隣接していることもあり地域変異はあまりないと
踏んでいます。でも各離島をコレクションしている
友人や、本土ヒラタの各産地を来る度に購入してくださる
お客様がいるので必要最低数が揃えばボクは成功です。
伯方島のヒラタの種親は♂♀ともに元気ですし、
再開しようと思えばできるので、この頭数は成功なんですね^^)



いわゆるポピュラーな国産クワガタのほとんどが多産種。
一亜種一産地が何十頭もいると飼育が散漫になるし雑にも
なります。この程度の頭数で自分にプレッシャーをかけて
大きな個体を出せればそれでいいのです^^)


今日は(まぁ昨日です。。)連日の猛暑に比べると
いささか過ごしやすい気温でした。



さて、この猛暑。人様ばかりでなくクワガタにも
影響が出ています。以前はよく5月羽化は年内活動開始
それ以降は翌年まで休眠と判断することに信憑性が
ありましたが、最近はそぉとは言い難いようです。
例えば6月のクワタに出品した6月上旬羽化個体の
クチノエラブノコ。休眠個体として販売に出しましたが
ブリードシーズンインの時期、購入されることはなく
持ち帰ったのですが、現在しっかりとゼリー爆食中!
♀に至ってはフセツが取れてしまったので
(どこかに挟まって取れたみたいです。)このペアは
ブリードに廻すことにしました。



このように実際は休眠しているであろう時期に羽化した
個体も、温度管理(温度を外気とは違う温度設定の部屋で
保管している。)をしていても、他の何らかの影響で
起き出し、活動を開始する個体が出現します。



ここで心配になってくるのはペア購入で自分のところに
持ち帰ってからどちらかの個体が寝てしまう、もしくは
購入時寝ているか否かが判断できなかった場合。。
よくあるのは♀は起きているのに♂が寝ている。。。
これはですね^^)♂を密閉性の少ない小さなケース
(ノコでしたらミニケースで充分)に移して常温の場所に
置きます。暴れすぎないように転倒防止になるものを多めに
入れておくといいと思います。もちろんゼリーも入れておきます。
ここで大切なのは毎日観察すること。密閉性の少ない=乾燥
と、温度上昇による過度の暴れは消耗させるだけなので
暴れが激しい場合は元の保管場所に戻します。これ、忘れちゃうと
最悪☆彡になってしまうので必ず確認するようにします。
で、ここでも大事なのはゼリーを舐めだしたからといって
すぐにペアリングしないこと。本来活動するまでの期間を
急激に短縮させるワケですから、舐めだす、排泄するの行為を
何回か確認して落ち着いているようでしたら同居させてみます。
あとはもう虫どうしのことになってしまいますので、飼育側の
できることは小ケース程度のスペースに♀が逃げられるように
してあげることぐらいです。



厄介なのは♂が起きていて♀が寝ている場合。。
♂と同じ行為を施しても起きてくれない個体が出てきます。
♀の場合、個体が小さい分気温上昇などの影響を受けやすく
あまり潜らないようマットを浅めに入れたりすると
日中の温度上昇の影響をモロに受けて、仕事から
帰ってきたときにはひっくり返って・・・☆。。。
これ。。。かなり凹みます。なので、マットは通常通りに
しておきます。♀が寝ている場合は毎日ケースから
出して少し歩かせるのが近道なのですが、
まだ寝ているワケですから長い時間活動させると弱るので
長くても15分程度にしておきます。・・・・って、これ・・・
毎日やるのは非常に困難なので、通常は♂と同様にして
休み前などの時間に余裕があるときに歩かせて状態を見ます。
けっこうギリギリまで寝てしまう♀も多いのですが
以前、臥蛇トカラでこの行為をして爆産させたことがあるので
効果はあるのかもしれません。
このときのペアの♂はなるべく刺激が少ないようにしてあげることも
大事です。なるべく消耗させないようにして延命するようにします。



昨年はヤエヤマノコが起き出してブリードしたところ
ケースに卵が見えてきたところで気温が下がって
(しかも去年は急激に下がりました。)卵のまま
越冬して翌年孵化。。。なんてことを経験しています。
今年は、トカラノコ(中之島)♀の5月羽化個体が起き出して
昨年羽化今年活動開始♂と掛けてみたり(もうセットは組んでいます。)
と、通常年とは異なった飼育をしていますが結果が分かるのは
2ヶ月後です。今年羽化の♂も活動している個体もいるので
それもブリードしてみるつもりですが、もう。。。
産卵セットを置く場所が限界です。。。^^)



material by:=ポカポカ色=