クワガタ飼育を少し掘り下げて書かせていただきます。
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幼虫飼育でエサの選択をできる種類はいろいろと
います。ボクの場合 国産ノコの飼育が長いので
国産ノコはいろいろなエサを試したりしています。



ノコ同様、期間で言えば短いですが、国産ヒラタや国産コクワも
同じように試しています。ただ、この期間が短いというのがクセモノで
血統とまでは言えないのですが、近いところまでいくほど累代を
していないのですね。。なので顕著に分かるのがノコなので
ノコ中心でお話しさせていただきます。



菌糸を絡めるというタイトルですが、何もマットに菌床を
混ぜるということではなく、幼虫飼育のある期間を菌糸で
飼育して、最終的にはマットで羽化させることを
申し上げています。



まず、累代でワイルドから得た個体は比較的大きくなりやすい
のですが、その中でも菌糸に反応がいい(育ちやすい)個体が
存在いたします。(もちろん種類別でもそのような種類は存在します。)
まぁ簡単に言うとワイルドからいっぱい幼虫が採れて、菌糸とマットの
両方で飼育して一番大きな個体が菌糸から出た場合、その個体で累代して
得た幼虫たちを菌糸で飼育していきます。



個人的にモチベーションが下がったというのが最大の理由と
考えているのですが、WF1よりF2のほうが小さく孵ることが
多いけど、WF1で出た最大個体を上回る個体が出たとします。
この個体を累代していくとエサ慣れをしていくのか?
早い期間で幼虫が育つ個体が出てきます。
ただノコの場合、菌糸で羽化まで持っていくとサイズこそ稼げても
美形とは言い難い個体が出てくることもあるので
(だいたい腹部が大きな個体が多いのですが・・・)
これをどうにかできないか?と試行錯誤しているときに
3令後期でマットに入れ替えてみたところ、幼虫期間こそ
長くなりますが逆三角形のカッコイイ個体が出てきたので
(ここでも種類によって違いはあります。)最近では
コスト面も考えて、最終のビン(蛹になる想定のビン)は
ほとんどマット飼育に切り替えています。



メリットしては温度変化の影響を受けにくいとかコスト面で
有利とか交換タイミングを間違えても影響が最小限とか
いろいろありますが、昨今の菌糸の価格ですとコスト面というのは
あまり関係ないかもしれませんね?^^)
ただ温度変化についてはメリットはあります。ボクの飼育では
ノコが蛹になるのはだいたい5月~8月と温度が上がる時期で
温度管理をしていると言っても室内の温度変化はあるので
それに対応できる幅は大きくなります。マットのほうが
容器内の(あくまでも想像の範囲ですが)温度変化が少ないように
感じています。



ただですね、飼育の仕方によってはマットオンリーでも
菌糸オンリーでも大きな個体が出てきます。なのであくまでも
参考程度の記事となりますが、試してみるのも面白いと思います♪




いやいや昨日今日と暑いぐらいでしたね。。
ボクのほうは昨日が峠のヘアピンカーブをフルブレーキングで
突っ込んでクリア、本日、緩やかなカーブを小気味いい
速度で頂上に到達してお茶したというイメージで
仕事の一山を越えました。来週もまた小山を少しづつ越えていく
ことになりますが、今週ほどではないので少し余裕ができると
思います。



ところで、タイトルなんですが
昨日今日のように20℃を越える気温になりますと
休眠中の個体が動いたりします。外産の場合はその限りでは
ありませんが、国産の場合はこれを休眠明けと判断して
ゼリーを与えペアリング⇒ブリードとしても産まない場合があります。
結論から言いますと、まだ完全に活動をしていないからなんですが
どうしたらいいか?を書かせていただこうと思います。



まず種類によって動きに違いがみられます。
ドルクス系は起きだしてしまいますが産卵となると
あまり良い結果とは言い難いようです。ボクはオオクワは
そんなに飼育していないので割愛させていただきますが
ヒラタ・コクワはタッパーをこじ開けるぐらいに動き出したら
成虫用管理に切り替えてゼリーを与え(しっかり舐めます。)
気温が下がってきたらそのまま越冬させてしまいます。
ブリードは翌年の活動時期(5月上旬~)まで持ち越します。



ネブトもドルクス系と同様です。この時期から産卵させても
産まない(と言いますか、セットの中で休眠していることを確認。)
ことが多いので、そのまま寝てもらいます。

 

ミヤマ・・・意外と温度が上がってもジッとしています。
北海道など北の産地の個体は暴れ出す個体もいますが
ほとんどしっかり寝てくれます。



一番厄介なのがノコで、動きがしっかりした個体も見受けられます。
ここでゼリーを与え、舐めてしまうと起きだすので
ゼリーは与えず乾燥だけ気を付けて管理します。
一番いいのは保冷器具に入れて強制的に温度を下げ
動きを鈍らせるのが安心なんですが、それが難しい場合は
なるべく小さめの容器に成虫管理用マットを多めに入れて
動きまわれないような措置を取って気温が下がるのを待ちます。
気温が下がってくると(要は低温になると)動きが鈍り、
再度休眠モードとなります。休眠といってもずーっとジッとしている
訳ではなく、中で動いたりしますが逃げ出すような派手な動き以外は
ほっといても大丈夫です。体液は放出しますので保湿に使用しているもの
(キッチンペーパー 成虫管理用マット)は時々交換してあげてください。
このとき保湿もしっかりしておくと事故は極端に減ります。



とにかくですね^^)動き出しても慌てないことです。
ちなみにノコの♂は起きだしてゼリーを舐めると再度寝かすのは
困難です。この時期ですとホームセンターなどで販売している
簡易保冷(温)庫でも対応できると思うので購入して
管理するのもいいかと思います。






人工蛹室。最近は数も増えているので
そんなに使用していないのですが、作り方や使用例などは
書籍等でも諸々記述があると思うのでそちらを参照されると
よろしいかと思います。簡潔に書かせていただくと
生体が自分で作った蛹室に不備(羽化不全が起こる可能性が高い)
がある場合に人工蛹室に移せばよろしいか思います。



ここからはあまり書かれていないこと^^)書かせていただきます。
まず、綺麗に羽化させたいのが前提ですので作るときは
壁面の凹凸がないに越したことはありません。
ただ壁面が滑らかでなくとも羽化もしますし、綺麗な個体が
羽化することも多いです。でも翅パカになったり凸凹した上翅の
個体が孵ることが多いのも人工蛹室のような気もしますが、
これは生体が自分で作った蛹室でも起こりうることなんですね。



実際のところ、キッチンペーパーなどを敷き詰めた簡易人工蛹室でも
綺麗に羽化はしてくれることはあります。では何が違うのか?
ここからは個人的な見解ですのであくまでも参考程度にして
いただきたいという前提のもと書かせていただきますと
人工蛹室の角度と水分。あと急激な温度変化。。
この3つが大事だと思っています。
この中で比較的許容範囲が広いのは角度で、同じ種類でも様々な角度の
蛹室を作っていることは観察していますので大丈夫かと思いがちですが
人工蛹室の場合はある程度の傾斜は付けたほうが結果は良いです。
あまり角度をつけすぎるとアゴが長い種類(ノコ・ミヤマなど)
は折れ曲がったままで羽化したり、
ヒラタなどは頭部から折れ曲がった状態で固まってしまったりします。



広さについては横幅より縦の長さ。自然の蛹室より長めに作ったほうが
無難です。後翅が折りたためずグチャグチャになってしまうことは
ありますが、これについては他の要素も含まれます。一番大事なのは
水分で、水分が多いと翅パカ率は上がります。これは種類によって
違いますが、ヒラタなどのドルクス系は乾燥気味 ミヤマも準じます。
比較的対応幅が広いのがノコやニジイロですが、それでも水分量は
気にされたほうがよろしいかと思います。具体的に書くと長くなるので
簡単に書かせていただくと、蛹室内の湿度が保てる程度で充分かと
思います。



急激な温度変化については、温度管理するかそうならない場所を
探して置くかになります。意外と自然下では温度湿度の変化に影響が
少ない場所で蛹化しているようなので、採集記事(冬季の材割など)や
採集をメインにされている方の話などが大いに参考になります。

あとですね、蛹の取り出し時期なのですが、当ブログでも
飴細工のような状態(まだ透明感のあるオレンジ色をしています。)
で画像にしているときがありますが、蛹化直後からあまり時間が
経っていないので慣れていない場合はお勧めしません。
蛹が乳白色になってきてから取り出したほうが無難です。
最近のメインになっているミヤマ飼育では、蛹室が容器側面や底面から
蛹が見えてしまう状態ですと羽化不全が起こりやすいけど、これは
これで対処法があります。この辺りはまた今度書かせていただきます。





まずこの個体は羽化まで菌糸で飼育しています。
菌糸で飼育すると画像のような横幅が出て厚みのある個体が
羽化させやすいです。



対してこちらの個体。本当は同じ種類 同じアングルのほうが
分かりやすいのですが(比較するには分かりずらいですね。。)
今回の記事のようなための画像ではないので申し訳ないけど
全ステージをマットで飼育しています。



さて、ここからが本題です。
ノコを全ステージマットで飼育すると、大型でも見た感じの印象は
細身 体高が薄め(菌糸で飼育した個体と比較すると顕著です)という
野外品と見まごう個体が羽化させやすいです。
同じ飼育期間で大きな個体をお望みの場合は菌糸で飼育したほうが
有利なのですが、これも種類 種親の背景や産地などで変わってきます。
種類的には南西諸島系亜種は有利なことを多く経験しています。
ただ飼育品の場合は種親がマットで飼育されていると
菌糸の反応がよろしくないときもあります。



ちょっと本題からずれそうになっているので元に戻しますと
国産ノコをマットで飼育するメリットは
・温度変化の対応が菌糸と比べて幅広い。
・野外品に似た個体が出やすい。
・羽化率が高い?(これは過去のデータを引っ張っていますので
一応書いておきました。)などで、
デメリットというか、ここも菌糸飼育との比較になりますが
・飼育個体によく見られる太い厚いという個体がお好みの場合は
工夫が必要。
・大型個体を出すにも工夫・期間が必要だったりします。

コスト面に関しては使用するマットによって変わるので
ここでは割愛させていただきます。



ボクは菌糸はひと銘柄しか使用していないので残念ながら
比較検討ができないのですが、マットはいろいろな銘柄を使うので
幼虫の令でマットを変えたり産地によって使い分けたりはしています。
マットも無添加 低添加 高添加といろいろで合う合わないはあります。
産地によっては高添加のマットに反応しない(幼虫が大きくならない)
産地は存在しますので(これも累代いかんで変わるかもしれませんが
ひと産地を延々と累代している産地が少ないのですね。。)産地に
拘られて大きくしたいのであれば、やはりそれなりの期間や工夫は
必要と感じています。マットで大型個体を羽化させたい場合については
また今度書かせていただきます。先輩がマットで凄まじい個体を
羽化させているので、先輩から教えていただいたことも交えて
書かせていただきますね^^)





ボクは市販のマットをあれこれして使い分けています。
ステージごとに変えてみたり、種類や産地でも変えてみたりしています。



特にミヤマはそこに黒土を加えたり、ブレンド量を変えたりして
遊んでいます♪ まだこれだと掴めていないのでそのようなことを
しているのですが、種類でも変わってくるし幼虫期間が長いので
分からなくなることも多々ございます^^)



産地に関してはそんなに違うの?とも思われると思います。
ただですね、国産の場合 ヒラタが多く生息する島は
ノコが少なかったり(逆も然りです。)、ミヤマとノコが
同所に生息しているなと匂わせる産地もあるので、
ちょっと変えてみたりしています。
例えば北海道も道東などに生息するノコはミヤマ寄りの
ブレンドにしてみるとかしています。ただ、大きくするには
その限りではないのですね^^)成長を促すための栄養を
効率よく摂取させていくのが最大の目的となります。



基本的には産卵には無添加(もしくは無添加に近い)微粒子のマット
を使用して、ある程度安定してくる2令以降の個体から
高添加のマットを使用していくセオリーは変えておりません。
でもこの高添加・・・どこまでが高添加なの?という線引きも
曖昧なので、やはりブレンドをして様子を見ていたりしています。



ボクが今、楽しみにしているのは菌床入りカブトマットです。
まずはブレンド用にフルイをかけて様子を見てみようと
思っていますが、これが良ければ完熟マットとこのマットの2極で
攻めていくのもありですね^^)あとですね、無添加のほうがよろしいよと
いう種類。でも無添加だけでは大きくならないという場合にも
ブレンド量を加減して試してみようと思っています。



最近は市販のモノをそのまま使用する頻度は少なくなっては
いますが、そのままのほうがいいときもあります。
これは購入したマットの状態がいいとそのまま使用します。
市販マットはロットによってバラツキが生じるということを
念頭に置いておくことは大事で、長期に渡って同製品を使い続けると
違いが分かってきます。いい状態ということが言葉で表せないにせよ
明確になってきますから、これだと思ったマットを使い続けるのは
お勧めです♪ そこからブレンドの有無や新規導入を考えていけば
コストダウンにも繋がります。
あとは管理の問題ですね^^)各々飼育環境が違うと思うので
その飼育環境に合ったマットを使用することは大事です。
同じ銘柄のマットを使っても○○さんは大きくなると言っていたけど
使ってみたらそんなでもないなんてこと・・・よくあると思います。
あくまでも参考として聞かせていただいて、自分の飼育環境に
沿ったマットを見つけていく(使用する)ことはけっこう
大事だったりします♪







material by:=ポカポカ色=