クワガタ飼育を少し掘り下げて書かせていただきます。
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 さっきのヒラタの蛹室。

実にキレイに作っています。

決していい状態とはいえなかったのですよ。マット。。。

ドルクス系のクワの蛹室はいつ見ても

『キレイに作るなぁ~』と感心させられます。

市販の人工蛹室はドルクスの蛹室をベースに

作っているよね?


ノコの蛹室と微妙に形が違うのも観察できます。

ボクは人工蛹室を作るとき、必ずその蛹が入っていた蛹室を

よく見てから人工蛹室を作ります。

でもまるっきり同じようには作りません。

人工蛹室は縦の長さを倍ぐらいとります。

こぉしないと何故か羽化不全になりやすいのでそぉしているのですが

原因はわかりません。オリジナルの蛹室からヒントを得るのは

中の楕円状部分の角度です。これは種類、個体によってさまざまなので

オリジナルの蛹室を手本にします。

特に大型の種類、個体差で大きかったりすると角度の付けかたで

頭が起こせなかったり、上翅の付け根の▽付近に加重がかかるのか?

付け根からすぅ~っと羽パカになったりします。

人工蛹室の場合、水分も大切です。

あんまり乾燥させすぎると羽化時に上翅が伸びきらずに上翅の先端が

閉じない羽パカになりやすかったり、水分過多の場合は羽化不全のひどい状態

(上翅がグチャグチャの状態、しかも暴れる。。。)

になったりするので要注意です。

あとオリジナルの蛹室の横幅より、1、5倍ぐらいの横幅を取っておいたり

はします。

本来はオリジナルの蛹室で羽化。自分で蛹室を壊したところで割出し。が、

一番理想的です。

そんな状態が維持できるような飼育を心がけたいものです^^)



 と、お思いのかたもいるでしょう^^)

何故か?



休眠をしっかりさせないと産卵に影響が出るからです。



あと羽化後、割出しが極端に早かったりすると休眠の期間が一定でなくなったり

やはり産卵に影響が出ます。

これは♂も♀も同様で、♀のほうが個体のサイズが小さいため、影響の出方が

小さいように感じます。対して♂はサイズが大きいほど影響が出ます。

休眠期間も大きなサイズのほうが長いです。

なのである一定の期間、休眠させたからといって

すぐに産卵セットにまわしたりしないほうが無難だと思います。

あと羽化後の管理温度。これも極端に高い温度の場所だと暴れたり、

個体によっては羽を広げて飛ぼうとすることは何度か経験しています。

こぉなってくると飼育者は起きたとカンチガイして、すでに活動しているほかのクワ

と同様の管理をします。で、ペアリング。産卵となるわけですが

産まない、孵らないとなるわけです。




ノコは無精卵を産みます。



一度、ブリードもののトカラを産卵させて、ケース側面に卵が見えてるのに

結果はボウズ。。。という経験があります。


原因は羽化日でもう活動するであろうと判断したため。

大してゼリーを舐めていない♂をペアリングしてしまった。etc..


しかし完全に活動を開始、充分に成熟した個体を使い、ペアリングもしっかり

行った♀でブリードすると凄まじい数の卵を産みます。

これはこれで大変なのですが、このような♀ですと小さなケースでも

20~は採れてしまうので慣れてきたら、飼育種が多いかたなどは

小さなケースで短期間の産卵セットを組むことが可能です。

昨年、羽化した個体群がそろそろ活動を開始しようとするこの時期。

今年は暑かったり寒かったりが激しいです。

ボク自身はノコって温度に左右されやすいクワという認識があります。

そろそろ個別に細かくチェックしてケースに移し出していきます^^)












 大事なクワは(全部大事だけど・・・)

ぶっちゃけ、希少産地とかレア種なんてゆーのはどーしても

VIPになってしまいます。。。そんなクワたちの休眠管理。

ボクは1.5ℓのクリアボトルに成虫管理用のマットを5センチぐらい入れて

その中央に少しくぼみをつけてクワを置きます。

で、マット全体に被せるよーに濡らしたキッチンペーパーを置きます。

マットの加水量は活動しているクワよりも若干多めです。

まず、クワが落ち着きます。休眠中に体液を放出しますが

これもマットの色が変わってくるので目視で確認できます。

あとね、購入したりいただいたりってしたときに

羽化日だけで見るともうそろそろ活動しだすのでは?と判断に迷ったとき

同じ方法で管理すると休眠しているクワは個体の周りのマットを取り除き

コクーンのようにして寝ています。この状態を確認できたら

自分のところで羽化した個体と同じように管理します。

活動しだすと自分で動き出すので活動開始がわかりやすい^^)

本当は全部のクワをこーしたいのですが、なんせ場所とコストがかかります。

なので、さっき言ったような大事なクワ、自分とこにあんまりいないクワのみ

このような管理をしているのです^^)


 いつも次回と書いて書いた試しがないので

今回は今日書きます^^)あくまでもノコで・・・・^^)

♀などが早期羽化。♂がニョロ。。。なんてのはノコでよくあることです。

いわゆる羽化ズレです。これ♀が秋口の羽化ですとそのまま休眠してくれるので

うまくいけば♂と活動期を合わせることも可能なのですが、初夏羽化ですと

♀が活動してしまい、♂はまだニョロ。。。

同じ種類、同産地を累代して何代目なんてときはうまく合わせることができるのですが

ニョロで初めて購入。頭数も少ない。。。なんてときは焦りますよね^^)

そんなときは羽化した個体を冷蔵庫などの低温を維持できる場所で管理すると

寝てくれます。ボクは一年くらい寝かせたことがあります。

最近は累代を重ねているので冷蔵庫管理はしていませんが、当時は簡易冷蔵庫を

ホームセンターなどで安売りしているときに購入して、それに入れていました。

通風口から出る冷気は相当低いので個体を入れたタッパーを新聞紙などでくるんで

冷気が直接当たらないようにしていました。そぉしないと死んじゃったりするからね。。。

では、その低温管理していた個体をどぉやって起こすか・・・

ボクの経験を書きますので、個体は羽化後一年という設定で話を進めます。

まず、常温の場所に個体を入れたタッパーを置きます。

このときクワの状態を見ておくといいと思います。多分、生きてるのかな?と

思うハズ^^)ゆ~っくり触覚や脚を動かす程度だと思います。

ボクは大体この時期(4月~5月)に起こしていました。そぉすると常温が

15℃~23℃ぐらいの幅があると思います。もちろん直射日光が入る場所はだめです。

タッパーの中にはキッチンペーパーを湿らせたものを入れておきます。

乾燥に気をつけて2、3日様子を見ます。このとき心配なら

成虫管理用のケースに移して同様なことしてもいいと思います。

(これ・・・ケースに移したほうがムレなどの事故は少ないです。)

この時期は日中は気温が上がり、夜は下がる場合が多いので

日中の温度の上がりすぎには気を配るといいと思います。

(仕事などで家を空けるヒトがほとんどだと思います。

家にいるかたに頼むか、それができない場合はあまり温度変化の少ない

場所で管理するほうが無難です。)

この温度変化はけっこう大切だと思っています。この温度変化に反応して

起き出すのかな?と思うことしばしばです^^)

(これは寝てる子を起こすときも同様です。)

タッパーに入っている個体は中のキッチンペーパーをボロボロにしますし、

ケースに入っている個体は活動した痕跡がケース内に観察できるハズです。

ただ、低温管理していた個体は活動の痕跡を確認してすぐにゼリーを舐めさせると

早死にする個体が多いのです。これはカラダの中は完全に活動していないのかな?

と思っています。ボクは活動の痕跡を確認した後、2週間ぐらいはキリフキのみで

管理します。このときはもうムシベヤに入れています。

で、起こしたクワにゼリーを舐めさせてみましょう。

起きていれば、動きも早くなっているし、それこそゼリーの舐め方もハンパではありません。

温度変化が少ないムシベヤで起こそうとすると活動の痕跡が確認しずらいのと

時間が若干ですが、かかったような記憶があります。

もちろん、ペアリングする相手に合わせて起こすわけですからこの時期が一番適している

とは思っていません。ただ自然の温度変化をうまく活用して起こしたほうが結果がいいので

そぉしています。

起こしました。ゼリーは舐めだしました。相手も活動しています。

ぢゃあペアリング。。。これはちょっと待ちましょう。

ゼリーを舐めだしてから1ヶ月ぐらいはペアリングしないほうが無難です。

これはボク個人の見解なのでアテになりませんが、♂も♀も

生殖行動に必要なものはある程度は出来上がっているのでしょうが

行動に移すにはまだ完全な状態ではないんぢゃないの?と思っているのです。

野外では外界に出るまでに時間が掛かりますが、飼育の場合、その時間がないわけです。

ノコは土中深いところに蛹室を作ると言われています。土中から這い出る間に

カラダが完全な状態になるのかな?と思っているんです。それでも野外で

出てきたばかりかなと思う個体はボンヤリしているような印象を受けるし、

ライトを当てるだけでビックリして木から落ちるし・・・

だからある程度の刺激や時間が必要なのかな?と考えるのです^^)

話を戻しますと低温管理していた個体をペアリングまでに掛かる期間は

約1ヶ月半~2ヶ月かかります。後々のことを考えてもやはり、3月、

遅くても5月の上旬ぐらいまでに起こすのがいいのでは?

個体のサイズ、♂と♀によっても起きだしの期間は変わりますので

付け加えておきます。後、羽化から割出しの期間でも変化が見られますので

期間については目安として考えてください。

(ボクが低温管理したのは本土ノコです。)












 さて先ほど徳之島のことを書きましたが

昨日、ボクの住む横浜は非常にいいお天気で暖かかったのです。

先週はまだコートが必要というくらいでしたので、この温度差は寝てる子に

影響が出るかな?と思ったのです。

で、なんでトクノシマなの?という疑問符が出ると思いますが、

理由はサイズが小さいからです。小さいほうが起きだしが早いのです。

これは♀のほうが羽化日が後なのに先に活動を始めるということと酷似します。

まず、休眠中のクワはクワのサイズに合わせたタッパーやルアーケースなどに

湿らせたキッチンペーパーなどを抱かせて保管していますか?

上記のような保管でしたら抱かせているペーパーをボロボロにし出すと

起きだしのサインです。そぉしたらケースに成虫保管用のマット、止まり木などを入れて

クワをケースに移します。

活動中の成虫たちと同様な温度帯で保管していたクワはゼリーを舐めさせて

みましょう。大体のクワはクチのブラシを出して舐めだします。

そのまま1日2日様子を見てみます。ケースのどこかにおしっこを飛ばしたあとが

あったら『活動を開始し始めた』と判断していいと思います。

ただ、活動を開始したと判断していきなりのペアリングはしないほうが

いいと思います。悲惨な結果を招く確率は高いです。

あとノコは環境を急激に変えるとほとんどの個体が暴れてケース中を徘徊します。

落ち着くまで根気よく待って、それからゼリーを入れましょう。

活動を開始し始めたノコは動きが素早く、目でモノを判断できるようになるみたいです。

指の動きに敏感に察知します。脚の力も相当強くなるし、アゴの動きも段違いです。

そのまま一ヶ月ほど成虫を楽しんでからペアリング、産卵セットを組んだほうが

いい結果が出ると思います。

冷蔵庫等で低温管理していたクワの起こし方はまた別の方法です。

またの機会にそちらもUPしたいと思います。



material by:=ポカポカ色=