クワガタ飼育を少し掘り下げて書かせていただきます。
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 さて最後に・・・

トカラのマット飼育のブロー3本を並べてみました。

3本とも投入時期は異なります。各1ヶ月ぐらいづつ投入時期が違うと思ってください。

マットの種類はルカディア・ステージ1。

ブローのサイズはいずれも800ccです。ニョロは3令になっています。

温度帯はほぼ同様です。

まず、画像左、投入時期は11月。約一ヶ月経過しています。

イイカンジで食していると思います。ブロー左下部分の黒くなってる部分は

ニョロのフンです。

で、画像中央。投入時期は10月中旬。ブロー底部分は食いつくし、その上部分を

空間を作って食しています。この程度だとまだ大丈夫です。

ただ、ブローをグルっと一周して中のマットを上下分断するようになったら交換を

オススメします。分断してもニョロがブロー上部分に届くくらいの大きさならそのまま

食べながら上にあがりますが、もう2ヶ月経過しています。ブロー上部分のマットは

乾燥や劣化が起こっているので、大型狙いなら清く交換したほーがいいと思います。

さて画像右。これは手遅れです。。。

投入時期は9月下旬。約3ヶ月経とうとしています。

ブロー下部分がところどころ真っ黒になっています。中央部分も分断して上部分が

落下したのでしょう。その上部分も分断するように食しています。

ニョロ自体は☆にこそなっていませんが、大型狙いといった部分ではあきらめた

ほーがいいでしょう。画像右のブローは明日交換します。

投入期間が3本とも異なるので判りにくいですが、個体差もでます。

同じ時期に投入してもこのように分かれることは多々あります。

よくマットの交換タイミングがつかみづらいといった話を聞きますが

新しいマットを詰めたときにマットの色をよく覚えておいて

色の変化や粒子の違いがわかるように心がけておくと自然に交換タイミング

が判ってきます^^)マット飼育でも国産ノコのニョロは二度食いします。

二度食いした部分はマットのチップがパウダー状になるので判りやすいと思います。

(これ目視できます♪)

あと菌糸同様、同じ種類、同じ親から生まれた子たちでもフンの色が違います。

菌糸の場合、黄土色のフンをする子とコゲ茶(黒に近い)のフンをする子が

いますが、マット飼育でも菌糸ほどはっきりはしませんが、

違いは目視で確認できます。

これは生まれてから入る共生バクテリアが違うんぢゃ?と仲間ウチでは

話していますが確証はありません。

飼育の仕方は千差万別で、いろいろな理由からある一定期間でマット交換と

ゆーのはアリだとは思うのですが、個体個体を観察してその個体に沿った

マット交換もアリだと思うのです^^)



 画像はスマトラヒラタのニョロが入っている

2リットルガラスビンですが、見ていただきたいのは画像のビンの左側。

見えずらいのですが、白い糸のようなものが見えませんか?

これ、菌糸なんです。

マットはルカデイア・ステージ1。

以前ルカディア・ステージ1の詳細を書いたことがありましたが

ルカディアマットはシイタケホダ木の粉砕です。

温度変化が激しい場所に置いたり、長期間(産卵セットに使用したりね♪)

使用すると菌糸が発生することがあります。

ニョロには影響ありませんが、長期間使用した場合は劣化が心配だし、

激しい温度変化とゆーのがニョロにはよくありません。

このガラスビンは冷虫の吹き出し口付近に置いてあったので温度変化が

激しかったのかもしれません。

よくシイタケホダ木の粉砕チップ(もしくはフレーク)を発酵させて作ったマットに

廃菌床を混ぜているとゆー記述を読んだり、聞いたりしますが

画像のよーな状態を見て、そー言っているのかもしれません。

まぁ、別に廃菌床を混ぜているマットが悪いとゆーわけではないですし、

むしろ混ぜている廃菌床がクワ用の菌床だったりすると、そっちのマットのほーが

大きくなる場合もあるので一概には言えません。

ボクもよくやるのですが、いろいろなエサの種類を混ぜ合わせて使用する場合は

そのエサそのものより、混ぜ合わせることによって変なガスが発生したり、

発酵ではなく腐敗になってしまい、エサとしての役割が果たせなくなってしまったり

といったことのほーがコワイです^^)

あと管理している場所の温度とか通気の具合で変ることも

考慮に入れておいたほーが懸命です。

どちらにしても生き物なので、飼っているという段階で自由を奪っているわけだから

せめて環境ぐらいは整えたいと思うのです^^)


 今現在、蛹がいないので画像は

以前撮影したアマミノコ。まず、ノコは土中に蛹室を作るという仮定。

(自分で確認したわけではないのでこの書き方で・・・・^^)

かなり深く潜るらしい。。。

タイトルは前蛹と蛹だけど、厳密に言えば前蛹前のニョロの

行動観察からだなぁ^^)

まず、3令後期はノコも他のクワと同様、摂食活動は微々たるものになるので

いつ、蛹室を作る行動に出てもいいように温度が低いとこへビンを移動する。

これは土中の温度湿度が安定したとこに到達したとカンチガイしてもらうためなので

できるだけ、温度変化の少ない場所を選びたい。

で、最後のビンのサイズ。いろんなことが考えられるけど、消去法でいくと

2リットルのガラスビンがいいのかなぁ?確かにマットなり、菌糸は

もったないけれど・・・

一番いいのはビンの中央に蛹室を作ってもらうのがいい。

でも、ニョロも蛹室作るのに適した場所を探すからある程度のスペースと

深さは必要かも。

これは前も書いたんだけど、大型個体ほど蛹室は小さい(または小さく感じる)から

こんなに大きなビンでなくてもと思うかもしれないけど、小さなビンで必ずしも

同じ蛹室を作るとは限らないから、安全策をとって・・・とゆーほうが適切。

で、蛹室を作り出しました。と・・・ビンの壁面に沿った(ビンから見える蛹室)蛹室

は本来造りたかった蛹室ではない、とゆーことは認識しといたほーがいい。

蛹室の壁面は自分のフンを塗り固めて作るからあまり大きな蛹室を

作った個体はサイズ面ではあまり期待できない。

蛹室を作ってからはしばらくは棒状にならない。このときはあまり刺激しないほうが

いいように思える。(ボクはけっこー見ちゃうけどね。)

で、棒状のいわゆる前蛹状態に・・・・このとき中で蛹になる準備をするわけだっ!

で、オオクワの飼育期なんかを見ていると蛹化促進のため温度を上げるとある。

だけど、ここで考えるとオオクワは朽木の中に蛹室を作るわけぢゃない?

ノコは土中に作るんだから(温度湿度が安定した・・・)温度は低くする。

もちろん温度を低くすれば、前蛹期、蛹期の期間は長くなるけど

アゴ先まですぅ~っと伸びたカッコイイ個体はウチの環境では

温度の低め安定の場所から羽化している。

前蛹の期間はもちろん個体差はあるけれど、だいたい1ヶ月半ぐらい。

で、いよいよ蛹化。蛹化したてはまだ蛹の形(成虫を折りたたんだ?)は

器^^)まだ中身が液体だよんつーのが目視で判る。

それで、期間を得てだんだん中が白くなって(象牙色とゆーか?)

成虫としての形が出来上がってくる。

このときの温度もボクは低めのほうがいいと思っている。

中身が構築されていく過程で温度が低いほうがあご先まで中身(成虫になる部分)

が出来ていくことを確認している。

逆に蛹のさなかに温度が上がるとアゴの途中で構築を終わらせてしまった個体も

確認している。(これも羽化不全のひとつなのか?)

ただ、ウチの場合、蛹の時期(♂限定)が5月の下旬~8月の中旬とゆー

初夏から夏にかけての時期にぶつかるのでエアコンはフル稼働になるけれど。。。

あと次期の産卵セットもこの時期に組んでいるので採卵にも影響が。。。

でもず~っとニョロ飼育して最後のステージで気は抜きたくないのでここは気合で

温度を下げる(ん?気合ぢゃ温度下がらないか^^)。

で、羽化にもっていくのだけど、このとき、人工蛹室に移さなければならない・・・

よくうっかり蛹室を壊してしまったり・・・とゆーのがあるがそれだけでなく

菌糸の場合は劣化が激しくなったり、子実体が出たりは人工蛹室へ。

蛹をつぶす(!)とゆーのは事実で、それ以外にも蛹室に変なガスが充満して☆

羽化の段階で子実体が邪魔して羽化不全なんて泣くに泣けないから。。。


マットの場合は乾燥が激しい場合。

(エアコンで温度調節するとけっこー乾燥が激しい。)

マットの乾燥が激しいとウチではどーもアゴが細い個体が羽化する。

いくらスレンダーがカッコイイといってもボディとのバランスが悪いとかっこ悪い。

あとキレイに蛹室を作れていない個体なんかも人工蛹室に移してる。

以前は蛹が見たくて人工蛹室に移していたりしていたけど、今度からはしないつもり。

やっぱり、人工蛹室で羽化した個体は休眠期間が長かったり、活動しても

弱い(印象を受ける)個体が多いので

(これTAMさんに指摘されてから観察していたんだけど確かにそう。。。)

今回は本当にやむを得ずとゆー個体以外は人工蛹室に移さないつもり。

スペースの都合とかいろいろなデメリットも生じるけど、やっぱ元気な個体に

羽化してもらいたいもんね♪

おぉ、けっこう長くなっちゃった。。。











 画像左が8月上旬ニョロ入れ

右が11月上旬入れです。

左がトカラ。右はダビソンです。菌糸に入れたトカラはそろそろ交換時期。

今回は2令初期を一頭入れです。

菌糸の劣化がもう限界です。フタを開けてみると子実体が生えていたりして・・・

このように菌糸を長く引っ張る場合は時折フタを開けて子実体が通気を

妨げていないかチェックする必要があります。(穴ふさいじゃうときあるからね。)

もう3令の中期になっているハズ。♂は1400ccに移します。

ここからまた、4ヶ月ほど放置します。

この時期はいくらエアコンで温度調節しているからといっても

床下からの冷えで温度の変化があるので菌糸の状態のチェックは忘れずに・・・

問題なのは、次のビン以外にもう一本いるかもしれない?ということ。

去年のトカラは800cc(多頭飼育)⇒800cc⇒1400ccで孵したのですが

もう一本いるとしたら800cc⇒1400cc⇒1400ccとなります。

今12月だから換えるとしたら4月です。う~ん多分もう一本いりますねぇ。

今回のトカラは大型狙いはもちろんのこと、スッキリシャッキリの

個体の羽化が目的です。最後のビンはマットでもいいかもしれません。

あと、ビン底を黒土で固めたビンも考慮に入れています。



 気をつけることといったら・・・・

エサの劣化具合。温度。などなど。。。

で水分。国産ノコの場合、これは非常に大事だと思います。

画像は諏訪瀬ニョロ。9月12日9gとラベルに明記されています。

約2ヶ月半。もうそろそろ交換か?

まだ上の部分を食べていませんが画像のようにブロー内のマットを

上下分断するように食べるとボクは交換の予定を立て始めます。

マットはフタ部分から下に向かって乾燥していきます。

で、ニョロは下からブローを一周、また一周と上に上がってきます。

ニョロはその間、成長しながら上に上がってくるわけです。

ブロー内のマットを上下分断してしまうとマットの乾燥度合いが早まります。

そこにニョロが行くことになるので、ビン交換をするのです。

あと個体によっては食べ方で上下分断を自分でしておきながら

その空間が大きすぎて上に上がれない子も出てきます。

国産ノコのニョロは食べれないと判断すると休眠モードに

入るみたいで、くねんとなったままそこから動きません。

ブロー内の乾燥が激しいと☆となっちゃう子も出てきますので

ビン交換はしたほうがいいと思います。

国産ノコのニョロは3令に入ると非常に丈夫ですが

他のクワに比べると水分は多めのほうが元気です^^)

もちろんマットにせよ菌糸にせよ、エサがエサである範囲内でのことです。

さて、この画像の諏訪瀬ニョロ。ブロー越しに見る分には大きいです。

この週末、交換しようと思っています^^)









material by:=ポカポカ色=