クワガタ飼育を少し掘り下げて書かせていただきます。
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先日、木枯らし1号も吹いて少しづつ冬の到来を
告げられる季節になってまいりました^^)



そろそろ2回目の交換が間近に控えている方も
多いのではないでしょうか?

ノコとヒラタ(もしくはどちらか)を飼育されていて
常温飼育の方って、けっこー遊びに来てくださっていると
思うのですが、これからの時期、常温で菌糸を使用するには
持ってこいの時期になります。

まずご自分の飼育スペースもしくは、クワガタを置けるスペース
の温度を測ります。厳密な温度の数字を必要としないので
100均で売っている温度計で充分です。ボクも棚の温度の高い低いは
100均温度計で測っています。
で、温度計の目盛が20℃~25℃ぐらいでしたら菌糸に入れる頃合です。



常温で菌糸を使用する場合に覚えておきたい2つ♪
オオヒラタケは、急激な温度変化で子実体が出やすい。
ヒラタケは温度上昇によって子実体が出やすいです。
なのでオオヒラタケもヒラタケも部屋の暖房が入り
温度が上がってくると子実体が出やすいと思っていてください。
よくノコやヒラタには『成熟した菌糸がよい』とされています。
確かに食いがよく、暴れは少ないのですが長く引っ張るつもりで
入れますので気にしなくても大丈夫です。
気になるようでしたら幼虫を入れる穴を大きくするとか
総合ペットショップ等で冷蔵庫保管の菌糸を購入して使います。
冷蔵庫保管の菌糸を使用する際は、1日2日室温に馴らします。



さて、幼虫を入れました。そうしたら飼育スペースの温度変化の
少ない場所に置き放置します。
この時期、10℃を切ることは滅多にないので放置をお勧めいたします。
放射冷却が確認される時期(12月下旬~)になったら
なるべく恒温の場所を選び、置く場所を変えます。
だいたい♂を入れると思うのですが、大きい♂幼虫は1400
小さい~中型の幼虫は800に投入します。

ここで菌糸を使うメリットは、
水分が安定する。マットに比べて食痕が分かりやすい。
菌糸のほうが容器内の温度が高め。と、室温が下がる分
容器内の温度が高くなるのは幼虫の活動を妨げないので
好結果です。
で、食痕に応じて交換するのですが
3ヶ月~引っ張っても大丈夫です。
ボクは下手すると4ヶ月ぐらい引っ張ります。
今日は11月3日なので、3ヶ月引っ張ると考えると
次の交換は2月。その次も菌糸に入れちゃいましょう^^)
ここも3ヶ月ぐらい引っ張れるので次の交換は5月。
ここでマットに戻します。
この先はまた今度UPします。

やってみる価値はあると思いますよ^^)




よく障害が出て、産まなくなる 大きく育たない等
言われています。



確かにそれもあるとは思いますが、ボクのところでは
あまり感じたことがありません。

まず、購入した時点でF8~11なんて個体もいますが
気にしないといいますか?不備を感じていないのが
大きいのかもしれません。



ワイルドで購入して累代を続けていても
感じない。。ウチには油井岳産のアマミノコにF5というのが
いますが、この系統はワイルドからずーっと累代していても
そんなに産みが悪いとか育たないと感じてはいません。

ただ、いつもいることになるじゃないですか?^^)
そーするといい加減になったり、もうダメだと思っていたら
意外な大きさで孵ってきた・・・みたいなことも経験しますので
(F5というとノコだと10年です。。)
いい意味でも悪い意味でも放置気味。あと後回しにしちゃったり。。
どちらかというとそちらのほうが影響大かなー?とは思っています。



累代が進んでも産卵セットを組む時期を変えたり
置き場所を変えたり、要は環境を変えるだけでも
産みは変わります。一番いいのは友人知人に預けると
環境がすごく変化するので、爆産することもあります^^)

あと前出の『いい加減』に付随するのですが、
成虫の成熟具合なんかも影響出ると思います。
やはり今までのスキルが邪魔しちゃったりするんでしょうね。。



ただ累代が進むと型は変わってきます。
やはり個体差で飼育者各々の好みの型で掛けていくので
その型の出現率が高くなる。色もそうなのですが
野外に生息している個体とはかけ離れた個体どうしで
累代していくとそのような個体の出現率が高くなる。
これを『血統』として、好みの型の個体を多く羽化させる。
それは飼育という観点から見るといいと思います。

幼虫の生育速度なんかも変わってきますよ^^)
短期間で大きくなる個体が出現してきますから♪
やはり高栄養のエサで飼育を続けるとそこらへんも変わってくる
のでしょうね?でもこれは飼育期間が短くなるという
利点もありますから個人的には嬉しいところです。

累代が進んで産まなくなったなぁと感じる個体をお持ちなら
一度場所を変えたり、休眠期間を長く取るなど飼育方法を
変えて見てください。思わぬ結果が出るとその個体や種類が
手放せなくなってきます♪


菌糸ビンもちらほら出てきました。
産卵セットもいい具合になっているセットもあるので
11月最初の3連休は、割り出しと交換です。
菌糸ビンの予約も入れたし、意外なところに
意外な幼虫が売れたりして場所も空いたし♪



今期、圧倒的にノコの数が多く
それもトカラ(中之島)が中心です。
次いでクチノエラブ 割り出してはいないけど
ミシマイオウも出てくるんじゃないかなー♪
というカンジ^^)
意外と多いのは、ミヤケノコ(式根島)です。
2セット組んであって両方とも卵は見えています。
これからの時期、寒くなっていくので孵化までに
時間がかかるかもしれません。
アマミノコは与路と加計呂麻。こちらは少数精鋭で
個人的には絶妙な数の飼育です。



ヒラタはアマミヒラタが中心ですがどれも少数。
アマミヒラタ(与路 請島)
本土ヒラタ(伊豆大島 種子島)ゴトウヒラタ
伊豆大島産とゴトウヒラタは昨年と同じ♀からの
採卵なので今年と同じ累代になります。
あと個人的に楽しみなのは種子島産。
大きくなるとのことなので楽しみです。
サキシマヒラタも2産地。西表と与那国
こちらも少数。



ネブトもそろそろ小分けにしたいところ。
こちらは産地で紹介させていただきます。
伊豆大島 沖永良部 与那国 対馬 口永良部 諏訪之瀬
こぉならぶとちょっと嬉しい♪



コクワは種類数も限定。
ヤエヤマコクワ ミシマコクワ リュウキュウコクワ
トカラコクワ。コクワはヤエヤマコクワのみ交換です。
羽化している個体もいるかもしれないので楽しみです。

と、ここに加えて先日プレゼントしていただいた
離島ノコとギネス系ヒラタが加わります。
計画立てて時間を有効に使おうと思います♪



つい先日のことなんですが、
8月8日菌糸投入のヤエヤマコクワの♀が
羽化していました。



6月24日産卵セット
8月8日割出し菌糸投入(大夢500cc)
同年10月中旬羽化確認。
けっこーしっかりしているので、
もっと早い羽化かもしれません。

さて、ちょっと前までは幻とまで言われた
コクワですが、近年は発生個所が特定できたのか?
(標高150メートル以上の記載あり。)
ワイルド、ブリードモノともに出回りました。
ここ最近の価格変動も大きかった国産種ですが
近頃はまた見なくなり、価格も上昇傾向です。

羽化時期や幼虫期間などは、コクワやヒラタにありがちな
ことなので特に何かということはないのですが、
ここで西表島の特徴を少し書かせていただきたいと思います。

まず、西表島というのは水が豊富な島なんですね^^)
他の島に供給しているくらいなんです。
あと標高150メートルというのは西表島では高いです。
で、離島に行くとすごく分かるのですが島の標高差って
本州で感じるより顕著なんです。
ここでBE-kuwa64号をお持ちの方、ヤエヤマコクワの
プレートを見ていただきたいのですが、採集日が5月、6月と
なっています。5月、6月というと西表は雨季になります。
同じ日本とは言え、西表島は亜熱帯に属することを
お忘れなく♪



西表島の話はこれぐらいにして、ヤエヤマコクワに話を
戻しますとワイルドは動きが非常に早いそうです。
そんなところからも産卵セットのヒントは掴めます。

ここまで書いてきたことを整理してセットに還元すると
水分多め、温度少し低め、♀は徘徊しそう・・・
と、なります。



しっかりと成熟した♂と♀はすぐ交尾をして
セットを組むとすぐ産んでいるという印象がありますが
一度にまとめて産むわけではないみたいです。
割り出し時にいろいろな幼虫が出てきますから^^)

幼虫はマットでも菌糸でも飼育できます。
あくまでもコクワなので、菌糸のほうに軍配は上がります。

今回は低温で引っ張ったりとか、早く孵そうとか
そのような思惑はなく、単純に累代を楽しもうと
思って飼育しました^^)これからは入手が難しくなる
亜種だとは思っているので大事に累代します♪




いやいや台風が予報通りに来ていますね。。
これだとどーにもなりませんねぇ。

とは言え、人の予定は変わらずで
朝から嫁と息子を送り出し、そのあとあんずは
フラの全体練習とかで、いつもと違う場所に送り迎え。
一番初めに出て行った息子は昼迎えに来てもらいたいけど・・・
結局連絡はなかったからいーんだろーな^^)
という訳で、なんとなく自分の時間が始まったのです^^)

ところで、新成虫が羽化してからノコのように
休眠期間の長い種類はある程度の期間、保管が必要です。
特に8月~の羽化個体は活動開始が早くて来年の4月、5月。
実に半年以上ものあいだ保管することになります。
保管の仕方は人によってマチマチです。
容器、保管方法 保管場所などの理由から
ご自分に合った方法を模索していると思うのですが
今回はボクが普段行っている保管方法をご紹介いたします。

まず用意するもの。



キッチンペーパー タッパー
キリフキ 千枚通し(もしくはキリ)

どれも100均で入手可能です。
タッパーは形状の同じものを使用します。
そのほうが後々ラクです♪



タッパーは2種類。大きいほうは♂用
小さいほうは♀と小さい♂用です。
稀にもう一回り大きいのを使うこともありますが
国産種だったらこの2種で大体賄えます。
タッパーは密閉性の強いものを選んでいます。
蓋の開け閉めが緩いのはカンタンに開けられてしまいます。



タッパーの両サイドに穴を開けます。
こぉしないとね、酸欠で死んでしまいます。
あと、穴があんまり大きいとその穴を拡げて
逃げ出したりするので穴は3ミリぐらいにしといた
ほうが無難です。



小さいほうのタッパーはキッチンペーパーを
三つ折りにして画像のように。



大きいほうは、キッチンペーパーをタッパーのサイズに折って
上と下から被せます。

あとはキリフキをして個体を入れて完成。
タッパーの蓋に種類名、累代、産地、羽化日などを
記入したカードを貼っておくと後々困りません。



ノコは、タッパーのまま棚の隅にでも置いておいても
大丈夫なんですが、ヒラタはあのくらいのタッパーだと
蓋をこじ開けて逃げ出すので、DVDとかコミックスを収納する
プラケースに入れます。このプラケースには種別・産地別にするか
多くても2種ぐらいまで。ノコとヒラタとかにして、逃げ出しても
分かりやすくしておきます。

ノコに比べて、コクワ、ヒラタ、ネブトは休眠期間が短いので
このような配慮が必要になってきました。

で、保管したら10日~2週間に一度は見るようにしています。
乾燥と体液の放出、生存の有無を確認するためです。
12月~2月は乾燥が激しいので保湿が必要だし
放出した体液で酸欠、カビが回ったりするのを防ぎます。
保管場所は、国産種の場合はあまり温度は高くないほうが
よろしいかと思います。急に氷点下になったりしない限りは
大丈夫です。
たまに真冬でも温度が上昇し、室内の温度があがり
動き出す個体もいますけど一時的なことなので
あまり気にする必要はないと思いますが、これはあくまでも
ノコのこと。ヒラタは動き出して逃げ出す個体もいるので
要注意です。動き出したヒラタは、成虫管理用のケースに
移してしまったほうが安全かもしれません。
このときゼリーの半切れは入れますが、
生体が自分で舐めださなかったら、ゼリーを取り出して
そのまま寝かせます。成虫管理用のケースのほうが
乾燥が激しいので細かな観察、キリフキをお勧めいたします。


活動し出すとキッチンペーパーが画像のように
ボロボロになります。これ以降はまた時期になりましたら
UPさせていただきます。まずは活動まで生存してもらうことが
大事です^^)ゆっくり寝てもらいましょう♪







material by:=ポカポカ色=