クワガタ飼育を少し掘り下げて書かせていただきます。
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 6月17日羽化のナカノシマトカラ。

まだしっかりと測れていませんが、70はオーバーしています。

この子はナカノシマ特有の特徴が出ています。

あとアゴの湾曲具合もいい感じ^^)

頭部と胸部もオレンジが浮いています。

上翅はキレイなトカラオレンジがサンバーストしていてとてもキレイ♪

この子は販売するか未定です。



 今年初ゲッチューです^^)

発生時期は例年と変わりませんが、今年は小さい。。。

去年は同じ時期に50ミリ台ですが、大歯を採集しています。

あと樹液が出ている木が近くにあるにも関わらず、新芽を齧る♀に覆いかぶさる♂を

観察できたりして、それは楽しい採集だったのですが・・・・

今年はコクワも小さいし、(これはだんだん大きいのが出現しています。)

コメツキも少ない。なんといってもカミキリの発生が遅いんです。

今頃交尾している。

ボクがいつも行く山では、カミキリ、コメツキとコクワ、クロツヤムシ、ノコ、カナブン、

カブトムシの順に出現します。カミキリと同時期にスズメバチも確認します。

カミキリとスズメバチが齧り、コメツキが拡げて、そこにコクワが集まる。

コクワが多数採集できるようになった、湿気の多い、ヒトが不快感マックスの夜に^^)

ノコが出現します。大体、中歯の♂、その次に♀、

通っているうちに大歯がちょこちょこ採れだすと7月の中旬。

だんだんカブトムシの数が増えてきます。カブトムシの数が増えてくるとクワガタの姿が

少なくなるので、その山での採集は一旦休憩に入ります。

今年はどうでしょう。

まず、カミキリ、スズメバチの発生が例年より遅い。

この時点でコメツキがまだまばらです。。。クロツヤムシは今日確認できました。

ただ、ノコを採ったとき、なんだかわからず落としてみた甲虫が・・・・カナブン。。。

ちょっとマズイかな?と感じています。

この一週間ぐらいで足しげく通わないと♀が採集できないかもしれません。

この時期に採集できる♀は野外での活動初期の♀なのでブリードに回すには

非常に好都合なのです。産めそうな雰囲気があれば爆産してしまいます^^)

今期は日ノコ研で本土ノコの地域変異を研究の対象にしています。

今期は集まって初めての夏ですので、採集してきた個体を持ち寄って

変異を確認するのが狙いですが、個人的には同地域の初発生時期や

初採集の個体の歯形の違いなど、

採集で集められる情報を全てデータとして保存しておいて地域ごとの違いを

比べてみるとか、通年に渡ってそのデータを保存しておいて経年変化を

みてみるとかもしたいのです。もちろん、ブリードもしてどのあたりまで累代していくと

地域ごとの差がなくなってくるのかも見てみたい♪

ブリードものに関しては研究という名目で発表するしないは別として

単純に楽しみとしてもいいと思います。

だって自分が採集した個体をブリードしていって美形で大型なんて・・・

嬉しすぎて鼻血が出そう・・・・^^)


 この子、ちょっと他のことでも比べてみたいことが

あったので、取り出すには早すぎるのですが、取り出してみました。

本土系の亜種なのですが、羽化時の色彩はトカラに似て非なるものです。

(残念ながら後胸{上翅の下部分の胸}の色は確認できませんでした。。)

ただ、本土系に比べると光沢や色もこの時点でさえ明るく感じます。

久々に中歯で羽化させてしまいました。。。

(♀とカンチガイして500cc二本で孵してしまいました。。)

今期2度目の本土系^^)まだ、クチノエラブ、伊豆大島と続きます^^)



 画像左上が中之島産通常カラー(オレンジ)の親から

の累代、画像右上が中之島産黒化型から、中央下が諏訪之瀬産です。

黒化型は遺伝しませんでした。ただ、オレンジからの親より若干ですが黒が

強いようには感じます。でも諏訪瀬産のほうが暗いですが・・・

サンプル数が少ないので、あーだこーだ言うつもりはありません。

ただこの3頭、エサも同じ、置いてある棚も同じです。

交換タイミングは黒化型が違います。

余談ですが、今回このエサの交換タイミングは失敗しています。。。



画像を大きくしてみるとわかりやすいですが、産地による違いは顕著です。

トカラの場合は違いがわかりやすい個体が飼育で出やすいのは事実です。

本土ノコの場合、棚の上と下では温度変化、湿度変化の違いが大きいのか

その影響を受けやすいのか・・・・

1♀、同じエサ、容量、同じ交換タイミングでもいろいろな個体が出てきます。

このへんも飼育の面白さではあります^^)


 完全に活動を開始しました^^)

もうそろそろペアリングが出来るかもしれません。

ちょっと気がついたことがあったので・・・

完全に活動を開始すると動きが機敏になりますよね?

目でモノを追うというか・・・

これ、寝ている子(活動を開始していない子)に採集用のライト(強い光)

を複眼に当てると白く濁っているように映ります。

活動を開始している子に同様のことをすると複眼が黒いのです。

よくホワイトアイは目が見えないといいますが・・・

休眠中はまだ目がみえないのかもしれません。

と言うことは・・・・羽化してもまだ体のいろいろな部分は組成できていないのかも・・・

だから、人工蛹室で孵した子や取り出しが早い子は弱いのかもしれません。



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