クワガタ飼育を少し掘り下げて書かせていただきます。
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先日、ヒメミヤマの産卵セット考察を
書かせていただきましたが、実際にやってみようということで
早速ノビリスの♀を産卵セットに投入しました。



この画像は産卵セットに入れた直後ですね。
ゆっくり触角を動かしながら辺りを窺っていますねぇ❤
いい傾向です。



ひっくり返した画像。
アゴが大きいのか?ボディがミヤマにしては
スリムな分大きく見えるのか?材(かなり朽ちた木では
あると思いますが・・・・)は齧るのかもしれませんね。



今回はミズゴケがなくなってしまったので
表面には少なめですが、これが後で好結果に♪

それでは産卵セットです。



用意したもの。

ミズゴケ 黒土 無添加微粒子マット 昨年国産ミヤマに入れた
材の割カス。

まず黒土をフルイにかけます。
これは黒土を細かくすることが第一ですが、不純物を
取り除くということも大事です。小石とか木の根の破片とか
入っていますからね。。これを無添加微粒子マットと混ぜます。
無添加微粒子マットはフルイにはかけません。



底部分は黒土と無添加微粒子マットは5:5にしました。
まぁ床底です^^)

画像のように材を置き、ミズゴケで覆います。
今回はルックに比べると若干少なめです。
左右の画像でミズゴケの量が違いますが、これは材の太さが
違うからです。材は指で押せてしまえるほどグズグズです。
このあとマットを被せますが、このときのマットは
無添加微粒子マット7:黒土3です。詰め方は材を覆うように
固くは詰めますが材がある分、緩めになります。



この画像は先に組んであるルックミヤマの産卵セット。
見事にミズゴケを脇に追いやっています。
このセットも材を入れていて周りをミズゴケで覆っています。
もしかしたらその分、ミズゴケは必要ないのかもしれませんね?



これで結果は約3ヶ月後・・・・?
ボクが読んだ記述では2ヶ月ぐらいだと卵で回収とありましたので
(種類はクラーツでした。)もう少し置いてみようと
思っています。これでうまくいけばフジタミヤマとか挑戦してみたい
・・・・なんて^^)考えていますけど♪








ノビリスが来て、ルックミヤマがいて
クラーツは幼虫。この3種はヒメミヤマ系で
純然たるヒメミヤマと言っていいものか?は、
正直なところ分かりません。
分類に関することはホント無頓着で、見ていいなと
思ったものを入手しているだけなのですが^^)
こと産卵となると話は変わってきます。



ミヤマの産卵でキーワードは『黒土』
ユーロ系のミヤマはその限りではないのかも
しれませんが(というより、幼虫購入ばかりで産卵は
させたことがないのですね。。。)ほとんどのミヤマの
産卵に関しての記事を読んでいると
黒土を混ぜる、低添加のマットを使用、黒い よく発酵・・・
などが成功例に多いような印象です。



そこでヒントとなるのはミクラミヤマやアマミミヤマの産卵例。
割合で言うと黒土の配合率はかなりのもので、ほとんどが
黒土という種類もいるくらいです。ミクラミヤマに関しては
ミズゴケをマットの中に引き込んでその中央に卵・・・みたいな
記述もあるので、産卵に適した場所というのは『土中』が
多いのかな?と思いつきます。

クワガタの産卵に関してはケースを材に見立てるセットと
産卵スペースを切り取ったイメージで組むセットに分かれます。
例えば材を入れるセットはあくまでも材に産むので
産卵させるスペースを確保しているのがケースということになります。
対してマットを固く詰めるセット(材を入れない)は、ケース全体を
疑似産卵木と勘違いさせる(♀にね♪)ことによって産卵させるのです。
いわゆる『根食い』と呼ばれる種類に効果的ですし、割と生息域に
『産めそうな場所なら構わない』とされるような産地に生息している
種類にも適用できると考えます。



ではヒメミヤマ系はどうなのか?と考えると産卵に適したスペースを
ケースで確保して、産んだら幼虫がエサにありつけるような状況の
セットを作ってあげられれば産むのかな?と、思います。



国産のミヤマに深さが必要なのは、日本の暑い夏の影響を受けにくい
場所を探すために深さが必要なのかな?と思うのですが、
ヒメミヤマ系は国産ミヤマほどの深さはあまり必要なさそうです。
ただミクラミヤマのようにミズゴケをセット内に引き込むというのを
読んだことがあるので、ある程度の水分や孵化直後の幼虫に予め
エサとなるもの(ここではミズゴケ。エサとなるかは分かりませんが。)
を用意しているのでは?とも考えられます。

ここで産卵セットの内容ですが・・・・
今、実践しているのは小ケース 底1センチほど黒土で
固め、その上に黒土3:無添加微粒子マット7で配合したマットを
入れたら、中央に材(材は他の種類で使用した割カスの大きい部分)を
入れて、材の上部分はミズゴケで覆います。材はマットで埋めてしまうのですが
材に被せるマットは若干ですが無添加微粒子マットの配合を多めにしています。
で、最後にマットをミズゴケで覆ってしまいます。
セットを上から見るとミズゴケのみしか見えない状態です。

これで産んでくれたら、これを産卵セットのベースにして
何がいらないのか?を確かめて、徐々にシンプルなセットに
しようと思っています。




ちょっとリクエストにお応えしときます^^)

起きだしについて。

まずご自分がどのような容器で管理されているか?

〇ボクのように四角いタッパーにキッチンペーパーの場合。

①キッチンペーパーをボロボロ⇒ティッシュを細かく裂いたようになります。

②このようになって心配なとき⇒ミニケースに仕切を付けて
               成虫管理用のマットを5センチぐらい入れて
               管理します。このときのマット加水は多め。

③まだ大丈夫と判断された場合⇒キッチンペーパーを取り替えて保管。
               脱走するかもしれないのでタッパー自体を
               プラケース等に保管。

●初めから成虫用マットで寝かしている場合⇒出てきて暴れているようなら
                     ゼリーを入れてみます。

※このときキリフキの回数を増やすなど観察回数を増やしとくと安心です。

☆♀が起きだしているのに♂がぼんやり(まだ寝ている)場合。

♂サイズが60ミリ台の場合⇒ミニケースに仕切を付けて、♂♀は別だけど
             ケース自体は一緒にしときます。
♀が起きていることに促されて♂も活動を開始しようとしますが
タイムラグはあるので、ゆったり構えていただければと思います。
尚、70ミリ以上の♂は小ケースに仕切のほうが安全です。容器を置く場所は
温度が急激に上がらないちょい暖かめの場所がいいです。あんまり温度が上がると
暴れてしまいます。

◎起きだし時の注意点

まずドルクス系とノコでは起きだし方が違います。ドルクス系は
動き出したらゼリーを入れて成虫を鑑賞できるようなケースに移した方が
無難です。ゼリーを与えないから落ちるというワケではありませんが
管理しているところ(タッパー内から)から脱走しようと試みるので
アゴ先が欠けたり、最悪タッパーに穴を開けて身動きが取れなくなって
落ちていることがあります。だいたい♀に多いのですが、同種亜種を複数
飼育されている方、逃げ出した個体の同定は非常に難しいので
活動するなと思ったら、逃げられないように対処しとくのがいいと思います。
ノコについても同様ですが、ノコの場合は動き出してからすぐ
ゼリーを与えなくても大丈夫ですので、少し様子を見てください。
成虫の観賞用ケースに移してから暴れる行為が見受けられてから
ゼリーを与えても遅くありません。ゼリーを舐めだしてすぐの
ペアリングは危険ですので、少し時間を置くといいと思います。
よくゼリーを舐めだして『おしっこを飛ばしたらOK』と、
思いがちですが、実際は充分にゼリーを与えてからペアリング
のほうが事故を最小限に抑えられます。よく♀殺しの話題が出ますけど
これはどちらかが充分に成熟しておらず、配偶者と判断できない
(ストレスのもとになるだけ)ことも大いに考えられます。
あと産卵に適した時期というのは存在します。発生初期~中期に
かけてが望ましいので、飼育品でも野外品が店頭に並ぶ時期に
産卵セットを組むといいと思います。
最後に、このような飼育記事の場合 マットの銘柄だとか
加水量 温度などに目がいきがちですが、個体の状態を
産卵できる(交尾できる)状態に持っていくことが一番重要です。
しっかりと成熟して交尾を済ませた個体は子孫を残そうとする
目的を全うしようとするので、ある程度不備のある状況でも
産卵してしまいます。少し待つだけでいい結果が得られると
思いますからじっくりと個体を見て判断されればと思います♪






先ほど告知した通り、ノコのエサ交換をしています。
もう菌糸に入れても手遅れなものばかりなので
全頭マットに交換です。



この画像は昨日交換したアクベスの幼虫。
いい具合に育っています。
この子は2300に投入です。
と、昨日入れ忘れた画像を紹介させていただいたところで
今日の本題。



一応画像はこれだけですが、30頭ほど交換します。
まず、一番頭数の多いトカラノコ(中之島)から♪



頭数が多いので先にマットを詰めてしまいます。
たまにですが、手許の狂いを修正する意味合いも兼ねて
容器の(マットを入れた状態で)重さを測ります。
これはまず口まで入れた状態。誤差が20グラム以内でしたら
自分的にはOKなのですが、今日は50グラムぐらいの幅がありました。
ここからプレスで詰めていきます。あとは入れる幼虫の状態で詰め方を
変えていきます。ほとんどの幼虫がクリームがかっていたので
このまま蛹室を作れるように詰めていきます。



ここまでは準備段階。とにかく頭数が多いときは
時間との闘いです。さっさと終わらせます♪

一部大きな個体もいたので1400に。
♀は500に入れ替えます。これは数が多いから
マットの消費量を減らすのが目的で、
余裕があれば♀も800に入れたいところ。。
そのほうが個体にもいいし、整理整頓も容易です。



この時期の交換ですと、羽化が早くても7月になります。
大きな♂だと9月に差し掛かると思うので、今年のトカラノコ
新成虫は早くて10月ごろのご紹介となります。
さて、これから菌糸に入った本土ノコの交換です。



と、言ってもですね。そーんなに変わらないんです♪
ただ、ノコは野外で発生した直後などを観察しているので
(あと出てきたばかりを見たことがあるという貴重な話も♪)
割と楽観視できる(もちろん飼育の経験もミヤマとは・・・です♪)
のですが、ミヤマはまだネブトと変わらない程度の飼育経験なので
大事を取っているのです。



タッパーのような小さな容器ですと温度が籠って
暴れだすので、暴れだしたら成虫用のケースに
移してしまいます。このときゼリーも入れておきますが
だいたい舐めないで止まり木の下などでゆっくりしています。



ミヤマの場合、♂と♀に動きの違いが観察できます。
♀はタッパー内で暴れだしてケースに移したら
だいたいゼリーを舐めだします。個体差はありますが
比較的ゼリーを舐めだす個体のほうが多いですね。



ミクラミヤマはちょっと動きが違いますね。。
今回、ペアで購入した♂は早々に★になり、新たに用意した
♂と掛けたけど、♂のほうが活発です。
よく路肩などを歩行していると記述されているので
(今となっては観察すらままならないですが・・・)
♂のほうが先に出て♀を探すのかもしれません。
ミクラミヤマもミヤマも交尾欲は旺盛で同居させると
お盛んです♥ちょっとレ〇プに近い印象を受けました。
ニジイロを飼育されたことがある方は馴染みがあるかと思います。



ノコに関しては散々書かせていただいているので
古い記事を参考にしていただければと思います。
外産ノコは♀を追いかけるシーンに遭遇するけれど
国産は(同じような行動を取るにしても)あまり心配は
感じません。今のところミヤマのメイトガードは飼育下で
観察していませんが、ノコはしっかりメイトガードします。
ボクの場合、ノコのペアリング期間は長いので
メイトガードを観察できるのかなとは思います。



話がペアリングになってしまったので
元に戻しますと^^)、ミヤマの場合は
タッパー内で暴れを観察したら、少し深めに成虫用マットを
入れた容器に個体を入れて様子を見ます。
転倒防止用の材の下などに隠れるようでしたら
キリフキを欠かさないようにして、そのままにしておきます。
容器の中で暴れだしたらゼリーを入れてみます。
ここで大事なのはケースを見ることを欠かさないこと。
ノコと比べるとミヤマのほうが暴れだすと消耗が激しい印象が
あります。ゼリーを与えたらフタが網網のケースのほうが
安心です。何と言ってもミスト状態で風通しがいい。。。という
なんとも贅沢な環境を好むので、毎日見ないといつどこで★?
と、ならないとは限りません。



あとですね、これもペアリング絡みになりますが
交尾後、ノコと比べてミヤマの♂の寿命は短いです。
ノコに慣れているボクからすると、もう少し楽しませて!とか
思っちゃうのですが、長くても1ヶ月持たないのでは
ないでしょうか?今期はいろいろブリードするので
そこらへんも記録に残そうと思っています。

いろいろな側面からハードルが高く感じるミヤマ飼育。
そのハードルを克服するからこそ新成虫を拝んだ時の
喜びに代えがたいものがあるように感じます♪


material by:=ポカポカ色=