クワガタ飼育を少し掘り下げて書かせていただきます。
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クワガタ飼育において非常に重要なのがデータで
画像もそうなのですが、産卵や飼育でのレシピや飼育経過を
データとして残しておくと後々 非常にスムーズにコトが運ぶことが
多いです^^)特に飼育期間が長い種類は、コスト削減に大きく貢献
するので重宝もするのですが・・・



時々 そのデータを凌駕するような事も起きています。
特にここ数年の夏の暑さに翻弄される部分は大きいようです。。



逆にセオリーに沿って成長する種類もいますから、脳内の働きが鈍くなりつつ
なってきているボクには戸惑いを感じることは多々ございます^^)



そんなときは初心に戻ります。よく個体を観察して何が適正か考えます。



今まで培ってきたノウハウよりいいときもありますが、そこまでしなくても
という場合もあるので、一度戻ってみるのはいいかもしれませんね^^)



冒頭でも申し上げたように種類の詳細から飼育経過までのあらゆるデータは
必要だし信頼性にも繋がるのですが、こと飼育をするうえではあくまでも参考
として頭の片隅に留めて、その時々で変えていくことも大事なのかなと思います♪




たまには考察めいたことも書いてみたいと思います。



産卵セットのセット時期の最盛期は5月~7月で、一部4月だったり
8,9月にもつれ込むこともあります。それ以外はホントイレギュラー
だったり、個体によってだったりするので割愛いたしますが、
その年年で気温上昇の時期って変わるから、どの月がいいとは言えないけど
今年は5月に雨が多くて、6月は梅雨入りしたかどうかも曖昧なまま、梅雨明け宣言
でしたので、種類によって産卵数に変動が出ています。



さてさて、お題の6月に産卵セットを組んだのはミヤマとノコが中心でした。
ノコはオークション出品でもお分かりの通り、全てのセットが爆産に近く、
しかも孵化が早かったです。当然の如く加齢も早いので割り出しに追いかけられる
ような錯覚すら覚えたものでした^^)まぁ嬉しい悲鳴というヤツです。



対してミヤマ 5月セットのメアレーやケルブスはそこそこ採れましたが
6月はボーズあり(メアレー)。。ケルブスは1セットのみで、産んではくれましたが
どうしようとはならない程度の数でした。メアレーに至っては5月セット分は未交尾
の疑いもあって、組んだ割にはという結果です。国産もそれほど産んでいません。
♀の状態と時期がバッチリ合うとミヤマの爆産はノコと同様かそれ以上になるので
割り出し後のことが気がかりになるくらいなのですが、今年はそれがなさそうです。。



そこで気になったのはラエトゥスで、一つセットを割ってみたらボーズ。。。
ラエトゥスは2セット組んでいるけど、1セットは実験も兼ねているので
期待薄。。。慌てて友人にメールをしたら同じような返答が帰ってきたので
ヤバイなぁと思っています。



ミヤマは温度が急激に上がったりすると、産めるときは産むけど、産めないと
判断されてしまうと産むのを止めてそのまま★なんてことも
ありそうなので怖いです。。。



ノコは産めると判断した状況で生み出すと、卵の間隔が空いていない時があります。
これ・・・割り出しが遅れると共食いします。。狭い箇所に複数の幼虫がいると
小さい幼虫は大きな幼虫の餌食になってしまうのですね。。。



どちらにしても多く産ませようとしても、なかなか思惑通りに事が
運ばないから続けているのかもしれませんが^^)
期待していたセットがボーズだと正直凹みます。。。


幼虫飼育って、クワカブ飼育のほとんどの時間を費やすと
言っていいと思うんですよね^^)ここを楽しめるかどうかで
この趣味の継続云々に大きく関わると思うんです。



一言に幼虫飼育と言っても種類で色々異なるので、得意なノコから
書いてみたいと思います。



産卵セットを割り出したときにステージが異なる個体が出てくることが
あります。卵~2令 はたまた3令初期なんて個体が出てくることもあります。
ノコの場合はよほどのことがない限り個別で管理したほうがいいですね^^)
ド初令で出したときとか、プリンカップが不足したなんてときは多頭で入れることは
ありますが、あまりお勧めできません。ボクの場合 販売も視野に入れるので
初2令ぐらいまでは120㏄ 2令で出てきた個体は430もしくは800に入れます。



2令で出てきた個体は販売から外すことが多いです。イベント等は別ですが
ヤフオクで幼虫販売させていただくとパッと落札いただけるときと
そうでないときがあるので、もし2令で出品してもせいぜい1週間です。
ノコの場合は菌糸に入れることができるので、ご落札された以降の飼育幅を
狭めないようにしているつもりです^^)



さて、自分の飼育で悩ませるのは、プリンカップである程度加齢させて
から大きな容器に移したほうがいいのか?それともいきなり大きな容器で
飼育したほうがいいのか?で、まず考えます。ここで可能な限り♂♀判定は
しときます。あと菌糸を使用するかどうか?です。菌糸で飼育するメリットは
野外個体では滅多に見られない太い個体を出せる確率があがることなのですが
同時に小頭大腹な個体が出やすいんです。簡単に書くとデカいけど・・・って、
個体が出やすいんですね。。。



マットオンリーで飼育することもありますよ^^)この場合
大型を出すことはできますが、飼育期間は長くなります。
ただ、マットのみで飼育した個体は太くなっても全体のバランスが
いい個体が多いです。アゴが前に突き出してお尻がキュっとした個体が
出やすいです。ここの処 最初に菌糸の800を喰い尽くさせてから
2リッターでマットという飼育がノコでは多いんですけど、それでも他の
影響(温度変化とかですね。。)からか?満足のいく個体は少ないので
これだという個体はマットで、ノコでの低温飼育を試みようと考えています。
あんまり下げるとやみくもに飼育期間が延びるだけなので、その辺りが
難しい処ですね^^)



あと種類によっても変わるので、それも悩ましい部分です。。
今期は少し種類とかより個体で変えて見ようとも考えています。
なので同種で同時期割り出しでも、菌糸とマットを併用してもいいかなと
思っています。意外といけちゃうのかな?なんて思っています^^)



全部が全部 大型でとはなりませんが、目指すことは忘れないようにして
ゆる~く楽しみながら個体に負担がかからないよう飼育していきたいですね(^^♪




この猛暑でいくら室温や一定の区画の温度を下げていても
活動を始めてしまう個体はいます。ドルクス系や休眠期間が短い
種類は、そのときの個体状態に応じればいいのですが、休眠期間が
半年以上という種類で起き出してしまった場合・・・非常に迷ってしまいます。。



特にノコは羽化してから活動が開始できると個体が判断(動ける)
すると、管理している容器内で暴れてしまうことが多いです。
♂と♀が同時期に活動を開始するような素振りが見えると、ペアリング
させてみたくもなります。それって大丈夫?と、思ってしまいますよね。。



結論から申し上げますと、ケースバイケースです。
ハチジョウノコやヤエヤマノコは産んだ実績があります。
ボクはやったことはないけど、トカラノコを産ませたという話を
聞いたことがあります。



個体の大小は関係あると思います。♀のほうが起き出す個体は多いですし、
♂の大型個体はしっかり寝ます。自己ブリードで、複数ペアがいる場合でしたら
思い切って起きている個体同士で掛けてみてもいいかなとは思います。



羽化した個体を管理する容器から逃げ出すような勢いの個体は
ゼリーを与えたほうがいいみたいです。ただ完全に活動開始した
個体はともかく、一時的に動き出している個体もいるので、状態を
よく観察してからにしたほうがいいですね^^)ゼリーの半切れを
半分ぐらい舐めて潜るような個体には霧吹きだけして、そっとしておいたほうが
いい結果が出ています。そのような個体は越冬させて、翌年のシーズンに
ペアリングをすれば産んでくれます。ただ、個体自体はフセツが欠けたりと
少々ボロボロ感が出てしまいます。。



逆にあまりお勧めできない種類もお伝えしてきますね^^)
徳之島以北・・・トクノシマノコ アマミノコ 本土系ノコ(亜種含む)
の大型個体はあまりお勧めできないなぁと感じています。ただ、小型個体と
羽化時期が4月ぐらいの個体はその限りではないようです。



最後に休眠期間が短い個体の産卵数ですが、通常の数より少ないようです。
ボクはノコとして、時期が外れた産卵セットは組まないので聞いた話に
なりますけど、爆産と表現する半分ぐらいみたいです。個人で楽しむのでしたら
そのほうがあとあと負担が少なくていいかもしれません。



どちらにしても、以前 あるショップ様店長が
『使えそうだなと思ったら使っちゃう♪』という言葉を
思い出しました^^)






飼育しているとこんなシーンに出くわすことがあると思います。
クワガタと云うより昆虫の神秘的な部分です。



画像は羽化後 クワガタの形状になった状態。本来はこのタイミングで取り出すのは
危険です。まだ柔らかいですからね。。ボクの画像でよく『腹が納まっていない』と
表現されていることがありますが、今回はそこのお話です^^)



まず羽化後 割出したい気持ちは分かります。現実にそのような画像が多いです
からね^^)ただ外骨格が固まっていないのと内部(神経系とかのこと)が
どうなっているか分からないので、今までの画像のような状態での割り出しは
お勧めできません。。割り出しかたによってはこの段階で翅パカになることも
あります。。よく生体に影響が出るという記述も見られますが、これはこの後の
取り扱い方で変わります。取り扱いがしっかりできれば弱ったりはしませんので
ご連絡差し上げます^^)



これからは種別で見ていきます。ノコは羽化してから色付きまでは早いです。
腹の納まりも早いので、当ブログの画像も多いんですね^^)
ここで暴れる(動こうとする)個体も見られるけど、暴れを心配して保冷器具など
には入れないほうがいいです。なるべく羽化した場所に置いて沈静するのを
待ったほうが得策です。



早いと言えばニジイロも腹の納まりは早いのですが色の固定に時間が必要です。
艶(ピカールほどではないですが)を出したいなら、上翅に当たるキッチンペーパー
を乾燥気味にするといいです。ただ乾燥はこの時期 特に大敵ですので、細かな
観察が必要です。



固まるまで時間がかかるのはドルクス系 コクワのような小型の部類に入る
種類も同様です。大型個体ほど時間がかかります。だいたい2週間ぐらいだと
考えてくだされば大丈夫かと思います。



時間がかかると言えばミヤマは少し特殊です。腹が納まる前に割り出すと
個体によってはずいぶん時間がかかります。上翅などしっかり固まって
いるにも関わらずというのが心配を増幅させるのですが、なぜか活動開始直後
には納まります。なので販売時 腹の先端が出ていても心配はないのですが、
画像だけでは少し説明不足が生じてしまいます。



総評として、寿命が長い種類や羽化後活動開始までの期間が短い種類は
羽化後固まるまでの期間が長く、逆に休眠期間の長い種類は固まるまでは
早いけど、その後が長いなぁと観察しています。できれば羽化後完全に固まるまで
割出さないのが一番いいけど、色に拘りを持ちたい種類や他飼育に関する諸々で
割出さなきゃならないときもございます^^)キーワードは『慎重』です♪



material by:=ポカポカ色=