クワガタ飼育を少し掘り下げて書かせていただきます。
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琉球系コクワのみならず、国産クワガタ
の中で、数年前までは珍品中の珍品でした。
実際にいるのか?ぐらいまでのクワガタだったのですが
近年、発生場所の特定ができたのか?
流通するようになってきました。
ボクが手に入れた個体はブリードもの。F2です。
画像はトクノシマコクワのワイルドと比較しています。
ヤエヤマコクワの特徴である全体的に丸みを帯びたシルエット
は、一目瞭然です。ちなみに♀も前胸の丸みは
他の亜種と比べてもハッキリ違いが現れます。
さて、肝心のブリードなのですが、
いわゆるオオクワのセットです。
ただ、産卵木は大事をとって2本。ケースは小ケースです。
クヌギと1ヶ月マットに沈めたコナラ。
セットしてから約1ヶ月後の割出です。
結果・・・
7頭♪
前フリとして、1回のセットで8~10と
聞いていたので、まずまずではないでしょうか?
2本、材を入れてもどちらか1本にしか産まないとか
1回の産みが少ないとか教えていただいていたので
そのままだね^^)という印象。
で、ここからが考察なのです^^)
ボクはセットに2本材を入れたのですが
どちらからも幼虫を得ることができました。
クヌギの榾木も、マットに埋め込んでから1ヶ月経った
コナラ(これはけっこー堅かった)でも産む気があるなら
(もしくは産めると判断したら)関係ないというカンジ。
材は割るときに2本の材、いずれも水気を
確認することができたので、それかな?と、思いました。
あと、キノコの種菌を植菌したあと(丸く穴が空いている)
のをうまく利用して産んでいる感触を得ました。
なので2度目のセットに入れた材は植菌痕の多い材を
選んで、穴もキレイにしてなるべくケース中央に
(要は♀がもぐりこみやすいように)材を並べてみました。
このようなことから考察すると、
材表面に産んで、孵化したら幼虫が材にもぐりこみやすい
ところ。植菌痕あたり。
材の水分は多め。柔らかくても堅くても大丈夫。
でも、どちらか?と言われると柔らかいほうから
大きな幼虫が出てきたので柔らかめの材が有効か?
BE-kuwaコクワ特集の飼育報告では人工カワラ材
使っています。いわゆる材産みのドルクスに準ずるんだと
思います。
マットには産まない。幼虫も材に入る。
(これも上に同じ。)他の人の話では
マットに徘徊していたとも聞いています。
セット後、約1ヶ月で割出ということは、孵化する期間を考えて
割と早めに産んでいるんですね。自然下では産めるところを
徘徊するのかもしれません。割り出したときの♀はすごく元気でした。
流通しているとはいえ、まだまだ数は少ない
ヤエヤマコクワ。
大切にブリードします。
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