クワガタ飼育を少し掘り下げて書かせていただきます。
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先日のことなんですが、
ミシマイオウノコのお引き合いをいただき
現在休眠中のノコを入れているケース
(A3判ぐらいのCDケースです。)を、開けたら
けっこう動きが活発になっている個体や
体液を放出している個体もいたので
ミシマイオウノコの確認と同時にそれらの個体も
一緒に確認したのですが、けっこういい感じに
仕上がっていました。



もう指を目で追っているし、脚の力も相当なものでしたが
成虫管理用のケースに移すのはもう少し後です。
まだ4月だし、ここのところの寒波のふんばりで
意外と肌寒いですよね?このような気候のときは
2度寝することが多いので、キッチンペーパーを
取り替えてキリフキをして元に戻します。



トカラもいい感じでした。でも先ほどと
同じような処置をして元に戻します。
実はノコのこの期間って非常に大事で
ここで急いでしまうと産卵数に影響が出たり
寿命が短かったり、最悪は★になってしまうので
少し待ちます。ちなみにボクと同様の管理をされている方、
キッチンパーパーに灰色の染や黄土色の染を放出している
個体がいますが、これは気にしなくて大丈夫です。
ただ放出した体液からカビが発生することがあるので
新しいキッチンペーパーに取り換えることは必須です。
このとき気を付けなくてはいけないのは♀で、
タッパーをガリガリ削っているような個体は成虫管理用に
移動します。ボクのように販売される方は特にお勧めいたします。
アゴ先欠けになることが多いです。あと、穴を開けて逃亡・・・
や、その途中で力尽きて★。。。なんてこともありますからね^^)



その年の(今年は令和になってからですね♪)気候によるけど
ボクがノコの産卵セットを組むのは早くても6月下旬
遅くて8月の下旬です。要は発生時期に合わせるのですね^^)
一番は個体の状態で決めますけど、産ませたい種類と
必要数だけ採りたいなど自分の都合で産卵時期を変えることは
ありますよ❤


今まではノコの中で比較してきましたが
最近はミヤマを見て、ノコの魅力を再認識している
ことが多いです^^)



デコボコ(ミヤマファンの方、ゴメンナサイ。。)
しているミヤマに対してスッキリ感のノコ。



歯形は色々出ますけどね^^)



ノコの場合は色も楽しめますが、ミヤマも金の微毛が
なかなか魅力的で、どちらも甲乙つけがたいとこが
あります。

たぶんなんですけど(けっこう目移りしますからね。。)
今後はノコとミヤマ ネブト マルバネが飼育の主軸と
なって、そこに変わった産地のオオクワ ヒラタ コクワが
加わるというラインナップになっていくと思います。
昨年秋から外産にも目を向けていますが、これもたぶん・・・
ミヤマの数種を除いて減ってくると思います。

結局のところ国産種に戻りつつある飼育種。
ノコもミヤマも大型を目指すことには
変わりありません^^)






たぶんボクよりみなさんのほうがご存知だと
思います。ミヤマクワガタには型があって
エゾ型 フジ型 基本型
第一内歯の形状とアゴの先端の開き方で分類されます。



今回はその『型』ではなく、耳状突起の形状について
主観を大幅に交えながら書いてみたいと思います。



サイズによって発達の違いがあるのは大方理解できるのですが
大型になってくると同サイズでも張り出しや形状に
違いが出てくるのがミヤマの面白いところです。



この画像は昨年夏入手した北海道産ミヤマの画像。
サイズは70とミヤマにしたら決して特大ではありませんが
ボクが住む地域では驚愕に値するサイズでした。
耳状突起も発達しているもの、横に張り出しているもの
スマートなものと個体ごとに特徴があって面白かったけど
このときはまだ今ほどミヤマに傾倒していないのですね^^)


画像縦が宮崎産 横が伊豆大島産です。
サイズにかなり隔たりがありますが、伊豆大島産は
サイズにしては耳状突起がめくれあがっています。
たしか55ぐらいだったと記憶しています。
宮崎産も68なのでミヤマクワガタとしては
決して大型ではないけれど、耳状突起が前胸まで
垂れ下がっています。



こちらは宮崎産64.横には張り出しているけど
派手ではありませんねぇ。これ・・・・ノコ好きだと
意外とこちらがよく見えるときもあります♪



エゾ型は第一内歯が短い分耳状突起が目立って
見えますね^^)でも画像をマジマジ見ると
第一内歯が発達しているようにも感じます。
ちなみに北海道産のミヤマはエゾ型が多いので
フジ型の北海道産は貴重です。
ちょっと話が逸れましたが、離島モノのミヤマは
総じて耳状突起の張り出しが目立たない個体が
多く、それが特徴のひとつにもなっています。
サイズも70とかは見たことがありません。



このように亜種こそは少ないけど個体差や地域差で
楽しめるミヤマクワガタ。
非常に嵌っています♪




経験がないわけではありませんが
長いですよね?2年。。



ずーっと前に飼育したミヤマは1年で羽化させてしまったので
ミヤマで2年近く飼育して孵したのはケルブスのみ。
それもほとんど放置に近かった(それがよかった?)ので
記録云々がないのですね。



ノコも2年で孵すと大きくなるといいますが
こちらはデータがあります。トータルで約2年ということですね^^)
産卵セットから数えるとほぼ2年という計算です。
ただ幼虫で休眠(越冬?)という期間もありますから
そこらへんを考えると個人的にはもう少し考察の余地が
あるのかな?と、考えます。実際のところ 大きな蛹は
羽化までの期間が長くなりますから約2年で大きな個体を
羽化させるということに異論はありません。



長かったようでそうでもなかったのが
有田市のヒラタ。初令~3令までが異常に長かったように
記憶しています。たしか1本を半年ほど持たせたと記憶しています。
ただそこからはそんなに長くなかったので、トータルで1年と何か月
です。そう考えると国産種で大型になる種類では短いのかも
しれませんね^^)



ボクが大好きなトカラノコやアマミノコを大きく孵すには
そこまでは時間がかかりません。飼育レコードを狙うような
大型は別ですが、トカラで72 アマミで76程度なら
幼虫期間は約12ヶ月(1年)。前蛹 蛹で2ヶ月ちょっとなので
約14ヶ月。産卵セットから数えるとだいたい16ヶ月(1年4ヶ月)
なので2年で孵すということで考えると短いほうです。
トカラノコやアマミノコは菌糸を使うと幼虫期間が短くても
大型が孵りますよ^^)



まぁ2年の代表格はマルバネですね^^)
マルバネは大きく羽化させなくても期間的には変わりません。
いかに幼虫を大きくするかが大切です。
マルバネは複数種を毎年羽化させるような飼い方も
面白いと思います。3令幼虫と成虫ペアを購入して
3令幼虫が今年羽化、成虫ペアから採卵した個体を
飼育しているあいだに3令幼虫を羽化させた個体で採卵していくと
うまく回ります。マルバネについてはどこかで幼虫を
購入しておけば、マット作りにも貢献するのでお勧めです。



2年というキーワードで飼育を考えると、飼育種や飼育数も
自ずと決まってきます。スペースのことも考えに入れて
だんだんと固まってきた感があります。



ちょっと画像がないので、画像は他の産地となりますが
現在ウチにはウトロと小清水町のノコ幼虫がいるんですね^^)
どちらも斜里郡なのですが、成虫の画像を見る限りでは
型にかなりの違いが見られます。



そんな楽しみを秘めた北海道のノコ幼虫なのですが
心配なのは温度です。
みなさんもご存じの通り、ボクの飼育個体って
南西諸島亜種が中心で本土系亜種も九州離島に偏っています。
いわゆる亜種ではない本土ノコと呼ばれる個体も
比較的九州周辺が多く、温度帯については
それほど気にしないというか、飼育を続けていくうえで
沁みついたクセでなんとかなってきたいうか^^)
今まで飼育してきた個体の北限って伊豆諸島だったりするので
ちょっと工夫が必要かな?と、感じています。



これから4月に入っていくと急激に温度が上がる日が出てきたり
するので、その対処に置く場所などを考えたほうが
いいかもしれませんね^^)

ちなみになんですが、ウトロの幼虫はすごく大きくなっていて
正直なところ、とても楽しみなんです。

もしかしたらミヤマの幼虫と同じ管理が必要かもしれませんね^^)


material by:=ポカポカ色=