クワガタ飼育を少し掘り下げて書かせていただきます。
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画像は蛹室と云うより繭玉(^^♪
マルバネの繭玉です。非常にきれいにできているのですが
出てきた個体はけっこうな翅パカでした。。。



最初の画像のようなコトはともかく、画像のような上翅に水泡跡や
軽妙な翅パカ 色の濃淡など蛹室は羽化した個体に大きな影響は
与えてそうですね?きれいな個体を羽化させるためには
蛹室を作るだろうと想定できる交換時に対策しておくと効果的です♪



加水量を調節する。蛹化を想定する容器に入れるマット
(ボクはだいたい蛹化前はマットに入れ替えてしまいます。)
の加水量をいつもより少なめにしています。これは時期や容器を
置いてあるところで変わりますので、加水を○○㏄と断定はできません。
この時期はだいたいこぉとかそんな感じで決めていますが、その年年の
気温の変化はどうにもできないので、あくまでも未然に防ぐ手立てぐらい
の気持ちでいます。



人工蛹室に移す。人為的に調節するなら人工蛹室は蛹化中の調節も
行なえますし、蛹が目視できるから安心ですよね^^)
ただですね、数がいる場合 スペースを取るのと人工蛹室を作る時間を
どう確保するかが問題になってきます。。



容器の置く場所を変える。これ意外と効果があります。
飼育スペースの状況を把握することが前提ですが、棚ひとつ
段を変えるだけで随分違うものですよ^^)



ここからは考察なんですが、蛹室の湿度ってけっこう重要な気がするんです。
水分過多ですと翅パカになりやすいし、蛹室の温度上昇は言わずもがなです。。
クワ飼育していて一番悲しくなるのは蛹や前蛹で★になっていることなので
少し慎重になってもいいような気がします。あと過度の振動や落下はもってのほか
です。今年はひとつやってはならないことをやってしまったので、自分に
言い聞かせています♪




ミヤマの飼育は他の種と異なる部分があり、少々気難しい印象と
『低温』というワードが大きな壁に感じる方も多いかと思います。
マットもコクワ ヒラタ ノコとは違う銘柄を使用することからも
同様の印象を持ってしまうかもしれません。。



とりわけミヤマの中でもフォーチュン系 ヒメミヤマの仲間は
産卵もそうですが、幼虫飼育においても未解明な部分が多く、
大きな個体を羽化させるのは至難の業とされています。
事実 書いているボクも納得できるような個体を羽化させたのは
数頭で、羽化してくれてありがとう^^)という感じです。
まだまだヒメミヤマ系飼育の初心者のボクが書くのはおこがましいのですが
お付き合いいただければ幸いです。



まず産卵セットですが、それほど低温維持が必要という訳ではなさそうです。
時期的には温度が上がる5月~がワイルドも入荷してくるし、ブリード個体も
起き出すので、温度管理は必須となります。ですが、10℃台前半など極端な
低温維持は必要ないと考えています。セット内容は中もしくは大ケースを
使用、マットはNマットをベースに少々無添加のカブトマットを加えます。
マット以外ではミズゴケや産卵木の割りカスも入れます。大事なのは詰め方で
固くは詰めないが中の坑道が崩れないぐらいという、なんとも微妙な言い回し
の詰め方です。ミズゴケは♀の脚に絡まない程度に短くして入れます。



さて、産卵セットを組んで♀を投入しました。♀が潜ってくれました。
で、ここからなんですがボクはあまり卵で取り出さないんですね。。
なので、結果が出るのは早くて3ヶ月~となるわけなんです。
ただ、途中で♀が上がってくることはあるので産卵セットの状態は
確認します。大きなケースで産卵させると潜りっぱなしになってくれるので
それを産卵していると判断しています。ヒメミヤマ系の飼育をされている方の
ブログ等も良く拝見させていただくのですが、産卵自体は他ミヤマと同様な
ようですね^^)



先ほど卵で出さないと書かせていただきました。そうなるとどこで
判断するのか?なのですが、産んでいますとケース側面や底面に幼虫が
見えてきます。こぉなるとかなりの数を産んでいると期待が高まります。
今年は猛暑のせいで、室温が思うように安定しなかったのか?ケース側面に
見えている幼虫だけ。。。というケースもあったので、少し自嘲気味に構えます。
ここで他種のミヤマは割り出してしまうのですが、ヒメミヤマ系は我慢します。
ボクの友人に『ガマンの子』というキャッチフレーズを持つ友人がいるのですが
ヒメミヤマ系は初令で割り出すより2令後期~3令初期で割り出したほうが
その後の生育が明らかにいいとアドバイスをしてくれて、実感もしているので
その友人に倣って、そのまま放置保管します。時期によってはコバエの温床とも
なりえますから、その場合は割り出して産卵セットに使用したマットのいい部分と
新しいNマットを加えて保管します。事実 そうしたほうが幼虫も落ちないので
最近は販売以外では多頭飼育を試みています。

・・・かなり長くなりました。。パート2 書きますので、よろしくお願いいたします。





だいたい産卵セットを組むのは4月~10月で、それ以降になると
外気温が下がってきて室内への影響も出てくるので、産まなくなる種類も
出てきますが、気温を上手く利用して低温種を産ませようとしていたり
します。家屋の環境維持の違いもありますから、あくまでも参考程度に
読んでいただければ幸いです。



国産の場合は発生時期に合わせて、ブリードした個体も起き出すことが
多いので、野外での個体(Wild)と同様にブリードすることが多いです。
だいたい4月下旬のミクラミヤマから始まって、ヒラタ コクワ ノコ 
ミヤマ ネブトと続き、秋口に差し掛かってきたらマルバネ 
アマミミヤマといった具合です。ノコ・ミヤマはその年年で起き出しが
変わりますから、個体ごとに変えていきます。ネブトに関しては
その年に羽化した個体でブリードすることが多いです。ネブトは寒くなって
しまうと産卵セット内で越冬してしまうので、真夏のうちにセットを
組んでしまうことが多いです♪



外産に関しても野外品が入荷する時期にセットを組むことが多いですね(^^♪
起き出し時期もだいたい一緒なので、ミヤマ・ノコが飼育中心の部屋は
産卵セットで埋め尽くされる時期があります。ミヤマのセットは長期保管
するセットが多いので、ひとつの悩みネタではありますね^^)



確かにイレギュラーはあります。ここ最近入手したミシュミやチュウホソアカは
これから産卵セットを組みます。ちょうど今 個体にとってペアリングが
可能となっています。ただですね、低温種と言っても産卵にはその種なりの
高温のほうが圧倒的に産みはいいので、天気予報は気にしています。
やはり朝夕の寒暖差が、いいときと悪い時があるので、産卵セットの置く場所
を移動したりはします。セット数はそんなに多くはないので、そんなにムリ
なことではないのですが、どちらかというと繁忙期のほうが天敵だったり
します。。



ボクが飼育している種類の多くは休眠期間が長く、活動を始めると短命な
種類が多いので、時期に拘ったり、個体の状態を気にしたりと気苦労も
ありますが、これに馴れてしまうと休眠期間の短い種類の適切な産卵時期を
逃してしまったりすることもあります。個体や用品のあれこれ以前に
自分の不行き届きに気付かされてしまうことも多く、反省しきりです^^)



そんなことも踏まえて入手する前(してからのほうが多いかもしれません。。)
に、入手する種類の下調べは入念に行ったり、個体の状態を確認するように
していますが、このとき友人からのアドバイスは非常にありがたく感じます。
どうしても好きな種類で集まるので、他種の飼育を行う場合は自分でも調べますが
このときはイベント等で遭えるショップの方や知人の話がとても参考になります。
クワガタを趣味、特にブリードが主体ですとどうしてもインドアになりがちに
なりますが、色々なところに足を運ぶのも大事だなという処で
締め括らせていただきます♪ あとポイントに行くことで得るヒントは多かったり
しますよ♡





よく飼育のレクチャー等で、菌糸ビンの交換方法や時期などが
記載されていて、飼育し始めのころはその通りに交換していました^^)
だんだん数が増えていくにつれ、疎かになっていったというのがホンネですが
種類ごとに適した交換タイミングというのはあると思います。



最近では2令初期で菌糸に入れて、食いつくさせてから交換という
のは意図的にやっていて、なるべくその次で羽化まで持っていくという
1回だけの交換はアリかなぁと、思っています。



これは感覚的に1本孵しに近い部分がありまして、幼虫期間が短い
(1年以内)種類なら何とかマットも持たせられるけど、1年以上かかる
種類(大型の♂はだいたい・・・ですが。)は、3令初期辺りで大型の
容器に入れて詰め方を工夫すればなんとかなるかなと考えています。



これが上手くいかないだろうと判断できる種類もいましてね。。。
個人的にはヒラタの大型(国産限定です。)を羽化させるには
何回か交換が必要だと思っているし、交換の影響でスイッチが入る個体は
少なくない(⇒蛹室を作り出す)ので、けっこう気を遣います。



逆に固く詰めすぎるといい結果が出ていない種類。
ミヤマがいい例で、固詰めがいい結果を出してくれる種類もいるには
いますが、どちらかと云うと固詰めという範疇の中の緩いほうに分けられる
と思います。画像のエラフスなどはミヤマとしては飼育期間が長くないので
なんとかなるけど、優に2年の飼育期間が必要な種類はマットが
持ちません。。



交換するタイミングはもちろん期間で交換するのはアリだと思います。
そのほうがいい結果が出る種類は絶対的に存在します。
コスト面や作業にかけられる時間等を考えるとそう簡単にいかないのも事実で
そこをいかにラクができて、尚且つ大きな個体を拝もうという、
それこそ虫のいいハナシなんですが、環境を整えることも大事なんです♪
そこを踏まえて考えなければならないから面白いのかもしれませんが^^)




クワガタやカブトムシを飼育していて必ずと言っていいほど
起こるのが『羽化ズレ』。。しっかり大切に飼育していれば
いるほど起こってしまうと言っても過言ではありません^^)



画像の外産ノコ(ウォレス)などは♂のサイズによっては
半年以上の差が出ます。これ・・・国産も近い期間ずれることがあるけれど
国産の場合、強制的に寝かせれば(ワインセラーなどで低温管理)、
ブリードは可能なんですね^^)休眠期間が本来長い種類はなんとかなるのですが
そうでない種類は♂が羽化したときに♀は・・・ということも起こります。。



飼育していて意図的にとか、幼虫のサイズが大きいとかでずれるなら
まだしも、同じ場所に置いて同じように飼育していても早期羽化する個体は
存在します。何が原因なのか?さっぱり分からないと書いてしまうと
この記事は終了してしまうので、何が原因か?考えてみたいと思います。



まず、孵化時期が違う。。同じセットでも産卵時期は個体ごとに違います。
一度にまとめてに産むわけではないので、セットを組んだ最初に産んだ卵と
★前に産んだ卵とではある程度期間に差が出るので個体差は生じます。



同じ場所に飼育容器を置いても容器内の状態が変わる。。
これはホント・・・どうなっているのか分かりませんが、
交換時や割り出し時にマットや菌糸の状態が違っているのは観察(確認)
できます。この微妙な違いに個体が影響を受けているのは間違いないのですが
決定づけることは難しいです。。ただ、劣悪と言っていいような状態ですと
小さく羽化してくることが多いです。



容器を置く場所で変わる。。これもさっきの話に近いのですが
同じ棚、同じ段に置いても前と奥では変わるようです。あと以前
容器をなるべく離して置くといいと聞いたことがありますが、
現在ではちょっと難しい状態です^^)経験での話で根拠はありませんが、
蛹化した容器の近くに終齢幼虫が入っている容器を置くと蛹室を作ってくれる
ことが多かったりします。



種類によっては♂1頭羽化するまでの期間に♀は2回転(2度羽化する)
なんて種類も存在します。キクロやミヤマはいい例で、♀8ヶ月の幼虫期間
に対して♂は倍近くの幼虫期間が必要・・・なんてことはざらですし、
ミヤマに至っては1年以上期間が空く種類(個体)もいるぐらいなので
ある程度の数を確保して飼育するか? 別の個体を確保できるような
状況を作っておくなど対策は必要です。ここまで書いて交換タイミングの事を
入れなかったのに気づきました。あいだに入れようか考えたのですが
書き直したほうが早いので、交換タイミングについては後日書かせていただきます。




material by:=ポカポカ色=